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科学技術に限らず、スポーツやビジネスでもそうだろうが、狭量で閉塞感に満ちた日本の環境に辟易とした有能な日本人が、海外で伸び伸びと活躍して成果を挙げるとすれば、貧弱な日本国内のあらゆる環境を同邦として恥じるべきだ。
ノーベル賞を受賞した途端にチヤホヤする日本に対し、南部先生は大人の対応で嫌味の一つも言わず穏やかに微笑んでいるが、今の心境へ至るまでには、さぞ葛藤があったことだろう、と思う。 この報道の通りに受け止めると、日本人が海外に出て帰化してから挙げた成果の場合、文科省は日本人としてカウントしないことになる。 そもそも、「日本人」としてカウントしようとするから、役所の硬直的な論理になってしまうのだ。 妙に堅く分類しようとするから偏狭なナショナリズムが介入してしまう。 同邦を誇る気持ちのまま、「日本出身者」としてカウントすれば良いと思う。 そんなことより、役人根性の堅い頭で研究者を仕切り縛ろうとしないで、研究者が日本国内で伸び伸び研究が出来るように、邪魔しないようにする事こそ、文科省が集中すべき仕事だ、と言いたい。 人材だけじゃ済まされない。トヨタや日産、ホンダをはじめ、ソニー、キャノン、パナソニックまでもが本社ごと海外へ移転する日が来るような気がしてならない。 <ノーベル賞>南部陽一郎氏は米国人に…文科省「苦肉の策」2008年10月15日 19時57分 文部科学省は15日、ノーベル物理学賞受賞が決まった南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(87)=米国籍=を、白書などに掲載する国別受賞者数に、米国人として数えることを明らかにした。一方、受賞対象の業績を挙げたのは日本国籍時代で、今年の日本人受賞者は「4人」との見解だ。外国籍の日本出身者が受賞する初のケースで、文科省の「苦肉の策」となったが、ボーダーレス化する科学の世界では今後も同様の悩みが起こりそうだ。 国別受賞者数について、文科省は受賞時の国籍を原則に算出してきた。南部氏の受賞決定を受け、対応を検討。出生国で数えると、移民の多い米国の受賞者数が大きく変わることから、原則を維持することにした。 文科省は「現在の国籍上、日本国民とはいえない。だが、業績を挙げた時点の国籍は日本だ。心情的にも日本人としてお祝いしたい」と説明し、日本人受賞者の業績紹介などで南部氏も加える。 南部氏は1952年に渡米し、70年に米国籍を取った。今回の受賞対象になった研究は60年代初めの業績だった。【西川拓】 「ノーベル物理学賞日本人3人が独占」 欧米では「米国人1人、日本人2人」 2008年10月8日 17時19分 J-CASTニュース 「ノーベル物理学賞を日本人3人が独占した」。2008年10月8日付けの新聞各紙は誇らしげにこう報道した。もっとも、世界の有力紙を見ると「アメリカ人が1人、日本人が2人」になっている。どうしてこんな違いが生じたのか。 王立科学アカデミー発表では日本国籍は2人 8日付けの朝日新聞を見ると、一面トップで「ノーベル賞 日本人3氏」という大見出し。スウェーデン王立科学アカデミーは08年10月7日に南部陽一郎氏(87)、小林誠氏(64)、益川敏英氏(68)の「日本人計3人に贈ると発表した」とし、 「日本人のノーベル賞受賞は02年以来で13、14、15人目。物理学賞は同年の小柴昌俊・東京大特別栄誉教授に続き、5、6、7人目」 と書いている。他の新聞も似たような書き方だ。 しかし、世界各国の有力紙を見て見ると、 「物理学2008のノーベル賞は、アメリカのヨイチロウナンブと2人の日本人に与えられました」(仏:ルモンド電子版)「アメリカ人と2人の日本人の物理学者がノーベル物理学賞を勝ち取りました」(米:ニューヨークタイムス)「2人の日本人の科学者と東京生まれのアメリカ人が素粒子の発見で、2008年のノーベル物理学賞を受賞したと発表されました」(英:ロイター)「米国の研究者ヨイチロウナンブと、日本の同僚が今年の物理学ノーベル賞を受けることになった」(独:ディ・ヴェルト) となっていて、日本人3人が独占、という表現は見当たらない。 ちなみに、アカデミーが発表した公式リリースには、小林氏、益川氏は日本国籍で、南部氏はアメリカ国籍とはっきり記されている。南部氏は1921年に東京で生まれたが、70年に物理学の研究を続けるために米国に帰化。シカゴ大学で半世紀に渡り研究に打ち込んで、現在はシカゴ大学名誉教授。「日本人3人がノーベル賞を受賞」や「日本人のノーベル賞受賞は15人」という表現が正確なのか疑問が残る。 「どこまで日本人と表記するかは新聞社の判断」 朝日新聞に対し、なぜ海外の報道と日本の報道にズレがあるのか聞いてみたところ、同社広報部は、 「南部陽一郎氏についてノーベル賞委員会がアメリカ人と発表していることは承知しています。 南部氏は小、中、高、大学と日本で教育を受け、湯川秀樹氏の薫陶を受けて理論物理学者の道に進み、大阪市立大教授になったあと、朝永振一郎氏の推薦で渡米しそのまま米国に研究の場を構えました。 ただ、現在も大阪市立大名誉教授であり、大阪大学に特別研究室をもち、大阪府には自宅があります。そうした実情を総合的に考え、見出しや前文などでは、小林、益川両氏を含め、日本人3人に物理学賞授賞と表記する一方で、略歴などでは南部氏について『米国籍』と明記しています」 と回答した。 別の大手新聞社は、アカデミー側が「受賞したのは日本人2人、アメリカ人1人」と発表したのは知っているが、 「どこまで日本人と表記するかは新聞社の判断で、今回の場合、3人としたほうが紙面的にもインパクトがあり、特に間違っている表現ではないと考えている」 ということだった。 確かに、日本人という定義はあいまいだ。 日本の国籍ありなしは関係ないというのが日本の新聞社の考え。外国に帰化しても日本人。つまり「民族」に重きを置いているのだろう。ただ、国際社会では国籍で判断するようだ。帰化した時点で、南部氏も日系の米国人と呼ぶのが正しいことになる。 <ノーベル物理学賞>「南部さん受賞は当然」小柴さんも祝福 2008年10月8日 12時16分 02年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊・東大特別栄誉教授(82)は7日夜、東京都内の自宅で報道陣に「南部さんはとっくの昔に受賞していて当然の人だ」と語り、先輩の栄誉をたたえた。また午後11時過ぎ南部さんと直接電話で話し「生きているうちに受賞できて良かったね」と祝福。南部さんはうれしそうな声で「そうだね」と答えたという。 小柴さんは20代に、当時大阪市立大教授だった南部さんの研究室で寝る研究生活を約1カ月間送った。自宅に食事に招かれたこともあり「いろんな人に親切な人だった」と振り返った。その後97年に小柴さんが文化勲章を受賞した時、南部さんからチンパンジーの絵が描かれたファクスが送られてきた。小柴さんは「出来が悪くていつも頭を抱えていた私がチンパンジーのようにみえたのだろう」と笑った。【江畑佳明】
by negative_opinion
| 2008-10-16 00:52
| 社会
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