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デリケートな話では言葉を十分に選ぶべきだ。報道の通りなら、「徴兵」だけが一人歩きしてしまう。解りやすくてインパクトのある表現は、マスメディアや多くの市民に対するウケは良いかも知れないが、良くも悪くも世間に大きく影響する。その後、「徴農」に差し替えたらしいが、「徴」という、憲法に定める人権と義務を逸脱しかねない、強制連行的な表現を軽々しく使うことが神経を逆撫でさせて、真意から外れた議論をヒートアップさせてしまうのだ。
私は、知事の発言が報道にある通りであるなら、真意と趣旨には共感する。 世間の声で、「規律を教えるのは学校の役割」という意見は一見、ごもっともだが、そもそも規律が荒廃・崩壊している今どきの学校教育に「ビシっとした規律」を教えろと言うのは現実味が乏し過ぎる。というのも、普通の勉強さえ教えられず、家庭で身につけるべき躾まで学校に押しつける親が現れ、当事者能力を失ってグチャグチャになっているのが今どきの学校だ。何よりも、規律の何たるかを体得して教えられる教師を育成するところから始めなくては意味がない。老朽化して崩れかけたボロ家に更なる荷物を運び込んで土台ごと崩落させるような自殺行為になりかねない。 昔は体育会系の部活がそういう役割を果たしたが、「個性」と称して老若男女を問わず国民全員が身勝手になった今日この頃、今さら体育会系は流行らない。そもそも、心技体の向上と競技の勝利をめざす体育会の目的を逸脱した、部活動や上下関係の過剰な拘束、陰湿な部内イジメ、機能的意義の乏しい伝統的規律は人格を歪める。殺人的な傷害致死を起こした某相撲部屋と、私が経験した体育会某部の内情はダブるものがあった。それでも耐えていた部員達のモチベーションは、競技への愛情というよりも、学内で一目置かれる薄っぺらな優越感と、無能でも卒業後にOBが導いてくれる有利な就職活動であった。当然、このような特典はとっくに崩壊しているし、今はむしろダサいだろうから、純粋に競技を愛せぬ凡人が体育会系の部活を行う理由など、全く無いだろう。ともあれ健康的な規律が身につく良質なチームは一部に限られるはずだ。 そういう中で、国のインフラである自衛隊を利用した義務教育的な研修を設けるのは悪くないと思う。何も本物の武器を使った訓練をしなくても良い。寝起きや行軍、設営といった基礎訓練に限定して、優秀で信頼できる研修生には被災地救援の現場経験を行わせ、社会貢献の原体験を持つのは生涯の財産になるかも知れない。効果を疑問視する人を否定しないが、規律に厳しい世界を少しだけ経験した私としては、やらないよりはマシだと思う。 徴農も、邪魔な足手まといにならなければ、高齢化の人不足で悩む農家には有難い労働力になるだろうし、雰囲気が明るくなるかも知れない。若い衆が農耕民族だった日本人の原点を体験して、自然の恵みを実感し、お天道様への畏怖を実感するのは悪くない。何しろ、一年かけて地道に毎日コツコツと養生して来た作物が、収穫直前の一降りの風雪雷雨雹や害虫・害獣の来襲で一瞬にして全滅し、年間の収入を失ってしまうことがあるのだ。しかも、豊作になったら市場の値が下がって豊作貧乏になる。これほどリスキーでありながら人々の衣食住の食を支える社会貢献事業は他に無い。大いに評価されて尊敬されるべき尊い仕事なのだ。私は、「海外の広い土地で安い労働力に作らせれば良いじゃないか?」という議論には賛成しない。農業は汎用品を作る工場のように「建てて、作る」わけに行かない。いちど耕すことを止めたら、土も人も簡単に復活できないのだ。食料自給の場は絶対に失うべきでないと思う。 だが、それにしても地方自治体のトップが地方自治に直結しない国政が担うテーマに粗っぽい発言で踏み込むのは僭越だ。分をわきまえておらず、下品である。下品であることが親しみやすくて世間ウケの良い理由かも知れないが、世間が騒ぐことを狙って発言したのであれば、国政進出に興味があるということか?だったとすれば、地方自治に目覚めたという当初の政治活動の目的に矛盾する。徴農に差し替えて、地元都合の地方自治色を出そうということだろうが、その程度の根性なら最初から言葉を選んで、そう言えば良かった。 いずれにせよ、こういう場で敢えて発言するような話ではないと思った。 っていうか、我々の3代前までさかのぼれば、昔は規律など躾の一貫として、家長のもと親や祖父母が率先垂範し家庭でビシっと身につけていたはずだ。戦後の家庭を担った大人がだらしなくて崩壊させたと思っている。それを学校や軍隊に押しつけようとする議論も情けない。ビシっとした規律を身につけて実践すべきは、子供や若い衆の前に、知事や私を含む中高年の年寄りである。 <東国原宮崎県知事>徴兵制発言を謝罪 「不適切だった」 [ 12月04日 15時05分 ] 宮崎県の東国原英夫知事は4日、「徴兵制はあってしかるべきだ」などとする自身の発言について「不適切だった。今後は発言に気を付けたい」と述べた。同日、社民党の県議団が抗議したことに謝罪した。 知事は先月28日、宮崎市内であった建設業者との座談会で徴兵制について発言した。技術者を養成する全寮制の県立施設について話題が及び「徴兵制があってしかるべき。若者が1年か2年自衛隊に入ってもいいのではないか」と述べた。また、今月2日には、同市内であった講演会で「徴農制によって、若者に農業の大切さを体験させるのはどうか」と語った。 社民党県議らの抗議に対し、知事は「道徳観の崩壊を心配しての発言」と釈明。そのうえで「例えとしては飛躍しすぎで、不適切でした」と謝罪した。【種市房子】 <東国原知事>「徴兵制あってしかるべき」 [ 11月29日 11時05分 ] 宮崎県の東国原英夫知事は28日夜、宮崎市内であった若手建設業者との座談会で「徴兵制があってしかるべき」と発言した。座談会後、知事は発言について「若者にはある時期、規律を重んじる機関で教育することが重要だと思っている。道徳や倫理観が今の規律の喪失につながっている」と述べた。 この会合は、県内のさまざまな業種の人たちと知事が意見を交換する「県民ブレーン座談会」。この日は11回目で、建設業界の12人が出席した。 建設技術者を養成する全寮制の県立施設の話題が出た際、知事は「個人的な意見」と断ったうえで「徴兵制があってしかるべき。若者が1年か2年くらい自衛隊に入ってもいいのではないか」と述べた。【種市房子】 東国原知事の「徴兵制」発言 ネットで賛否両論の大騒動 [ 11月29日 20時23分 ] J-CASTニュース 宮崎県の東国原英夫知事が懇談会の場で「徴兵制があってしかるべき」と発言したことが波紋を呼んでいる。真意としては、「若者に規律を教育する機関が必要」という「例えば的な話」だったようなのだが、「徴兵制」という言葉が独り歩きし、ネットで騒動になっている。賛否両論といったところだが、「たけし軍団のことだろ」といった指摘も出ている。 規律を重んじるような機関で教育することは重要 東国原英夫知事は2007年11月28日、宮崎市内で開かれた座談会で「徴兵制があってしかるべきだと思う。若者は1年か2年くらい自衛隊などに入らなければいけないと思っている」と述べた。東知事は座談会のあとで、「徴兵制とか軍隊とか言わないですけど、若者にはある時期、規律を重んじるような機関で教育することは重要だと思う。道徳や倫理観の欠落が、今の規律の喪失につながっている気がする」と報道陣に釈明したが、翌日の各紙に「徴兵制あってしかるべき」発言が報じられた。 インターネット上でも東国原知事の「徴兵制」発言が大きな議論をよんだ。 SNS最大手「ミクシィ(mixi)」の日記ではこの発言をめぐって、 「ふざけるな、と言いたい。貴方のいう『規律を重んじる機関』は小中学校だろう、と」 「軍隊でしつけというのは ナンセンス」 「趣旨がうまく伝わってなくて問題発言になってますが、私は支持します」 「実際、知事が仰るように『若者にはある時期、規律がきちんと身につくような教育が必要』なのは当然」 などと書き込まれており、大きな話題になっているものの、賛否両論といったところ。巨大掲示板「2ちゃんねる」でもスレッドが10本以上立てられるちょっとした「騒動」になっている。ともに「規律は教育で身につけるもの」「東知事の真意は理解できなくもない」という賛否両論の状態のようだが、なかには、「東の言う軍隊って、たけし軍団の事か?」「たけし軍団のことだろ」といった「徴兵制」発言と東国原知事が芸人時代に属していた「たけし軍団」との関連を指摘するような書き込みもある。 「たけし軍団」では軍隊風の「規律」を重んじる? 実は、東国原知事は、自身のホームページの「過去の不祥事」コーナーで99年に「たけし軍団」の後輩に暴行を加えた問題について、 「軍団の先輩として、集団の規律や規範を乱す彼に反省の態度や意志が見えないのを正すため、一発蹴った」 と述べていた(現在ではなぜか該当箇所がHPから削除されている)。「たけし軍団」での「規律」を重んじていた東国原知事の姿が浮かんでこなくもない。J-CASTニュースでは、「たけし軍団」のマネジメントをしているオフィス北野に取材を試みたが、「回答いたしかねます」として丁重に「お断り」された。 宮崎県秘書広報課によれば、東国原知事のこの発言をめぐってクレームなどが「ちょこちょこ来ている」状態だというが、発言の真意については、 「若者について、今は色々な問題があり、規律や礼儀を勉強する機会があってもいいのではないかというなかでの発言であって、報道ではこういう『前置き』がなく、あたかも戦争を突き進むかのような感じになっている。真意としては、若者に対する礼儀について『例えば的な話』で言われた事ということ」 と説明している。「知事が『たけし軍団』にいたことを念頭においた発言なのでは」とためしに聞いてみると、 「どうなんでしょう。(東国原知事の)個人的なことなので分からないですねぇ」 と担当者は話した。 「徴兵制」を導入しているお隣の韓国では、2年間の徴兵期間が課され、スポーツ選手や芸能人の「障害」にもなっている。2004年には、俳優のソン・スンホンさん、ハン・ジェソクさんやチャン・ヒョクさんが「兵役逃れ」をしたとして大きな騒動になったほか、プロ野球選手が「兵役逃れ」をして、韓国シリーズなどの出場停止処分を受けた。さらには、兵役中に自殺する事件も発生していたりもするのだ。もっとも、「たけし軍団」入団ならば、芸能活動はできるのだが。 宮崎知事、徴兵制発言で釈明 今度は「徴農制」必要 [ 11月29日 21時10分 ] 共同通信 宮崎県の東国原英夫知事は29日、徴兵制に賛意を示したとされる発言をめぐって「徴兵制を容認していない。戦争に直結するものでは全然ない」と弁明した。同時に、若者に一定期間、強制的に農業を体験させる「徴農制」などの仕組みが必要との考えを強調した。東京都内で開かれた「道路整備の促進を求める全国大会」終了後に報道陣に答えた。
by negative_opinion
| 2007-11-29 15:59
| 政治・経済
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