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私にとって、東電の今の状況は絶望的だ。
何よりも、「当事者能力が全く無い」政府・行政・東電の状況こそ、私には最も絶望的である。 翼が折れて墜落し始めた飛行機に乗っていたとすれば、機長と操縦士が計器を見ながら見解の相違を言い合うばかりで、機体を立て直すために何もしていないようなものだ。 情報の透明性と公開は結構だが、計測器の数字を読み上げるが如き「生データの羅列」で、しかも時折りデータを測定ミスした挙句、ろくな考察も無く明快な結論の無い報告ほど、受け手を混乱させ、苛立たせるものはない。かといって、世間の過剰反応による混乱を避けるため、情報を整理すれば、「遅い」「隠蔽・改ざん」と非難される事は容易に予想できる。こういう事態に平時の役所仕事は通じない。最も現場の現実を解り、見識と胆力を併せ持つ者に全てを一任して権限を委譲し、役所的な組織活動が最も忌み嫌う「超法規的なKKD(経験・勘・度胸)」でやるしかないと思う。 それにしても、ガキの使いになっている思考停止の東電、評論家の如き態度で当事者意識の乏しい保安院、スタンドプレーとキザな言動で現場を邪魔して初動に失敗した首相、頼れる者はクラッカーと雑魚寝で連日、絶望的な応急処置に対応し続ける現場の作業員だけ・・・。 この状況が最も絶望的だ。ブルース・ウィリスみたいなヒーローは、現実には表れない。 芸能人やスポーツ選手が連呼している「希望」という言葉で絶望感にフタをして、多くの日本人は冷静を装っている。しかし、墜落する飛行機の中で騒いでも仕方ないのと同じである。島国根性の日本人の多くは、日本を捨てて海外に逃げ出す選択肢が出て来ない。世界各国が「日本人は冷静」だと賞賛してくれるようだが、逃げられないから声も出ないほど縮み上がって騒げないのだ。 一方では、足元の混乱と先行きの不安に苛立ち、そして、あらゆる憤りの矛先を東京電力に向けている。 外から見れば「東電」でひとくくりだが、こういう大組織に限って部門間の距離感は別会社に等しいほど遠いだろう。大組織・大会社になるほど、社内の他部門とは接点が少なく、自ずと無関心になるか、無見識な組織防衛にもとづく自己弁護になる。ぶっちゃけ東電社員にしてみれば、原発部門以外の本音は誰もが被害者根性となり、中には「電力を使っているクセに!」と従前の貢献を主張して逆ギレする者が現れる。 東電の社員に、社会貢献に対する自負と、東電に対する愛情や帰属意識が本当に高ければ、下請けを使って高給な日当で現場の作業員をリクルートしようとするだろうか?東電の社員が所属部門にかかわらず、自身の立場や安全を顧みずに、こぞって作業員に立候補して集まって来るとか、クラッカーと非常食、雑魚寝でしのいでいる現場の作業員を不憫に思って、たとえ女性の事務職でも被爆を顧みずに食べ物や寝具を持参して現場に差し入れするとか、自身の命や社内の立場・規律を超えて、「何が何でも、何とかしよう」と行動するはずだ。社内で情報を集めて事情通になったところで、当事者に近い立場にいながら「高みの見物を決め込む卑怯者」という誹りは免れない。 そんな当事者意識はもよとり当事者能力さえ無く、ひたすら保身で身を縮めているだけの東電の社員に生活者の苛立ちをぶつけたところで、結局、彼らは何も出来ないし、放射能の飛散は防げない。虚しいだけだ。 社会総合 - エキサイトニュース 「自家用車に"ひばく"とスプレー書きも」嫌がらせを受ける東電若手社員の本音 2011年4月3日 08時00分 東日本大震災で発生した福島第一原発事故の被害の広がりを受けて、東京電力への批判は強まるばかりだ。命の危険も顧みず必死に事態悪化の阻止を試みる現場作業員たちが英雄視される一方で、東電本体は事故への対応の悪さが指摘され、下請け作業員の被ばくには監督責任を問う声が上がっている。 東電は傘下に原発運営会社があり、さらに現地のメンテナンス請負会社、メーカー系列の派遣技術者などが複雑に絡んでおり、同じ東電関係者でも立ち位置には開きがある。 かたや英雄、かたや悪者......都内に勤務の東電社員は被災地から遠く離れていることから後者と見られやすく、在京の東電社員には嫌がらせが相次いでいるという。 「近隣の住民の方々から"早く解決しろ"とおしかりを受けた」というのは、都内勤務の東電社員Aさん(29)。現在、社員寮に住んでいるが、日増しに風当たりが強くなり、ついには駐車場の愛車にスプレーで「ひばく」と書かれる目にも遭ったという。 「寮に出入りするだけで鋭い視線が通行人の方から飛んできます。真夜中に"おい、さっさと福島に行け"という怒鳴り声も聞こえました」(Aさん) 先日、この寮は「東京電力」と書かれた社員寮の表札をビニールテープで覆い隠し、社名のないプレートと差し替える事態となった。 「石を投げられたとか、寮を出るところを記者に待ち伏せされたとか、そんな話も聞いたので、現在は埼玉県にいる親せきの家から通っています」とAさん。 渋谷にある社宅に住む東電社員Bさんは、実際に記者の直撃を受けたというが、その内容は福島の原発ではなかったという。 「社宅の建設を施工したのが西松建設だと知っているか、と聞かれました」 西松といえば裏金問題で騒がれた渦中の業者。東電の原発事業にも深く食い込んでいたと見られており、すでに一部マスコミは原発事故に端を発して見えてきた"電力の闇"にも探りを入れ始めているようだ。仮に利権がらみの問題の一つでも浮かび上がってくれば、東電に対する世間の目は一層厳しくなるだろう。 「正直、ノイローゼ気味です。会社を辞めたいけど、いま辞めたら"あのとき逃げたやつ"と一生、十字架を背負うことになってしまう。病院へ通うにも批判がありそうで、しばらくは耐えるしかないです」(Aさん) また、東電の社員を名乗る人物がブログに「これまで電力を使っていた国民が被害者面するのはおかしい」という内容の日記を書いたことで批判を浴び、ブログを閉鎖するなど東電内部と国民の間の温度差は日増しに広がっていくように見える。 未曾有の大事故と東電上層部の不手際によって、末端の技術者や若手社員に対しても三次被害、四次被害ともいうべき状況が発生し始めているようだ。放射線という見えない恐怖への不安が消えないうちは、東電に対する風当たりが弱まる気配はない。怒りと憎しみの連鎖を少しでも早く止め、復興への足がかりを整えるためにも、官邸と東電には一日も早い事態の収拾を望みたい。 元東京電力社員の女性「報道に腹が立つ。なぜ東電が叩かれる? 東電は悪くない」 2011年4月3日 15時53分 元東京電力社員であり女子サッカー部マリーゼの選手だった丸山桂里奈さんが、今回の原発事故に関してブログで言及し、その思いを語っている。丸山さんは現在、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースに所属するサッカー選手だ。東京電力を退職した今も、関係者と連絡を取って情報を得ているという。 より詳しい状況を把握しているからなのか、丸山さんは「なぜ東京電力が叩かれる? 東京電力が悪いわけじゃない」という内容のブログ書き込みをし、インターネット上で物議をかもしている。以下は、丸山さんがブログに書いた原発事故に対する考えである。 ・丸山桂里奈さんのブログコメント 東電社員のことってそんなに報じられないんだよね。私は原発内の人と連絡をとったり、まきから聞いたり、福島にいる人と連絡をとっています。だから本当のことを知る事が出来る。だから、ニュースや報道に対して敏感になるし、納得いかなかったり、腹立たしくなることさえある。天災なのに、自然災害なのに。なんでこんなに東電がたたかれるのか。 私が1年前までマリーゼだったからとか、東電社員だったからとかではなく、そう思う。電気がついて、冷蔵庫が使えて、ドライヤーが使えて、テレビが見れて…。当たり前だからこそ、こういうことがなかったら何も考えなかったと思う。計画停電もそう。私の地区は停電してないけど、停電した地区の人達は、停電した時は真っ暗でなにも出来ないと思う。だからこそ、電気がつくことのありがたさや、大変さもそうだし、今まで節電の大切さに気づかなかったことってあると思う。 今原発内にいる人達は、みんな命懸けです。きっと、報道されてること以上にやってることもあると思うし、報道されてほしいことが報道されてなくてってこともあると思う。私は、東電社員だったことを誇りに思うし、今原発内にいる東電社員の方々を本当に誇りに思います。予想外の津波がきて、原発での事故が起こってしまった。でも誰も悪くない。東電が悪いわけじゃない。誰も悪くないんだよって思う。色々な批判や、文句がある。でも今も寝ずに国民の安全の為に、一生懸命原発内で戦ってる東電作業員がいることを忘れないでほしいと思います(引用ここまで) ……と、いま思っている心境や考えを書き込みしている。丸山さんとしては、「東京電力が責められているが彼らは悪くない。もちろん誰も悪くない。これは天災だ」と言いたいのだろう。 この丸山さんのブログ書き込みに対してインターネットユーザーらは「俺は悪いと思うけどな。津波対策しろって忠告されてたのにそれを無視してるし」や「地震は天災ですが、進行中の原発は人災だと思います」、「東電はなんでこんなに偉そうなの」、「東電が悪いんですよ」、「初動で廃炉を選択しなかったからこうなる」、「天災のあと的確な対処をしなかったから今の状況」などの意見や感想を寄せている。
by negative_opinion
| 2011-04-03 15:41
| 日本人の性根
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