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「ラーメン二郎」の支店を名乗る店や旧・二郎とされる店は数々あるが、私にとって「二郎」と言えば三田の本店である。昭和43年の創業らしい。今でこそラーメン・マニアの聖地であるような記述も見かけるが、往年は慶應義塾の體育会関係者・應援指導部を中心とする学生や若い男衆の胃袋を満たし続けていた。私が初めて店を見かけてから30年余だが、当時は汚い店構えで、周りにたちこめる独特の脂っこい匂い、昼食と呼ぶには早過ぎる時間帯から、何故か毎日何人もの学生が店の前に黙々と行列していたことを思い出す。当時から独特のオーラを放っていた。
店内の壁には、紙にマジックで「ただの?ラーメン」と手書きの破れかけたメニューが貼ってあった。「?」に精一杯の洒落っ気を感じていたが、「ただのラーメン下さい」とオーダーする者は初心者の証で、常連客から排他的な冷たい視線を感じた。 二十数年前、ある慶應體育会関係者に「二郎」本店へ初めて連れて行ってもらった時、「着席したら、オヤジの様子を見てタイミングを逸することなく直ちに『大ダブル・野菜・辛め・生姜・ニンニク』とオーダーしろ」、と言われた。 緊張感の漂う店内。寡黙なオヤジは一見の客に全く愛想が無く、最初から怒っているような雰囲気。「解ってねぇヤツは来るんじゃねぇ!」と言わんばかりだ。だが、気後れしてオーダーを迷ったりまごつくと、オヤジのリズムを乱して本当に怒られてしまう。そのうえ、周囲の常連客と思われる、学ラン姿でコワモテな體育会部員からも冷たい視線を浴びる。「テメェみてぇな野郎が入って来ると調子が狂うだろ!場違いな所へ来るんじゃねぇ!」という感じ。店内の空気を乱すという事なのだろう。今はどうなのか知らないが・・・。 それはさておき、「二郎」に対するネット上のコメントを見ていると、少なくとも批判的・消極的な人の論点は最初から「二郎」とズレている。私に言わせれば、最初から「二郎」へ行くべき人でないのだ。今の「二郎」は知らないが、二十数年前の記憶で述べると、「二郎」を今どきの「お客様」の感覚で、「話題の美味しいラーメンをいただく」程度の軽い意識で訪ねれば、恐らく味も接客態度も全てに失望すると思った。 「二郎」は「美味いラーメンか?」という論点で論ずべきでない。「二郎」を「美味い」と感じる人だけが「美味い」と思う食べ物であり、恐らく、そのような人は限定的である。 昭和30~40年代の高度成長期、未だ街の食文化が品良く成熟する前、学生にしてみれば、とにかく割安で満腹感が得られ、高カロリーで腹持ちが良い食べ物を手っ取り早く掻き込む食事が重要だったと思う。少なくとも體育会系で硬派、常に腹を空かせた学生にとっては重要な要素だった。 今なら大多数の人は盛りつけを見るだけで食欲を失い、胸焼けするかも知れないが、そもそも店と品が客を選んでいるのだ。そして、店と常連の「阿吽の呼吸」が絆を呼び、そのような空気の「解る者同士」で「言わずもがな」の連帯感が醸成され、他と区別されて、独特の世界が出来た。 「二郎はラーメンにあらず。二郎という食べ物なり」という二郎ファンの格言は、その通りだと思う。 「二郎」を今どきの市民感覚や今風のビジネス感覚で捉える論点もズレている。私は本店でしか食べた事は無いが、聞くところによると、「二郎」の味は人によって違うし、店によっても違うようだ。一貫しているのは、店や盛りつけの見た目が汚い事と、黄色に赤で「二郎」と表示された看板、そして、「ラーメン二郎専用醤油」とされるカネシ醤油だけだと思う。「旧・二郎」と言われる店の中にはカネシ醤油も使ってない店があるようだが、私は興味が無い。 ライセンスをはじめ、品質やイメージなど管理面で滅茶苦茶なのは明らかだ。「二郎」の内情は知る由も無いが、中には勝手に暖簾分けしたつもりで「二郎」を名乗ったり、あるいは名乗るのを止めたりしている人がいるのだろう。 店と商品が客を選ぶが、店と客の絆が強力で、末永く回り続ける商売。私は、そこに幸福な生き様を感じる。 【コラム】 初心者のための「ラーメン二郎」ガイド 実食編 2009年12月13日 11時00分 その極端なまでの味とボリュームに、ラーメン好きの間でも賛否両論を巻き起こす「ラーメン二郎」。「一度食べたけど、もういいっス」というアンチ派から、「ハマっちゃって、もう抜けられない。フガー(鼻息)」という熱狂マニア「ジロリアン」までいらっしゃいます。 かくいうボクも、数回「二郎」一門の暖簾(のれん)をくぐったことがありますが、今回は改めてビギナー視点で実食ルポを展開してみたいと思います! と、訪れたのは「ラーメン二郎 目黒店」。店主の若林克哉さんは、慶應義塾大学応援団時代に三田本店に通い詰めたジロリアン。就職するも、あまりの二郎熱で脱サラして二郎系列の店主になってしまった経歴の持ち主。こりゃあ、二郎熱も相当のものがあるはずです! JR目黒駅からテクテク坂を下ること10分強。おおっと、開店前から多くの漢たちが並んでいるぜ。さっそく、ボクは「小ラーメン豚入り」の食券を買い求めました。 カウンターに座ってしばし待つとおおっ、いよいよご対~麺! やばいです。ドカっと盛られた野菜で麺が見えない! とりあえずモヤシ&キャベツ連合山脈の切り崩しにかかるしかないですな。無心に食べ続けること数分。ようやく麺がチラリと姿を見せました。しかし、普段と違って麺チラに心躍らせる余裕はなく、我が胃袋は野菜ですでに腹八~九分。う~ん、シビレる展開です。 気分一新、麺をほおばると、ムグ、ムググ。スープをたっぷり吸った太麺が口中になだれ込む! 小麦の毛布に包まれるようにして、我が愚舌も昇天寸前であります。箸休めにチョイスしたブタ(チャーシュー)も濃いィィ!! スープと合わせて噛みしめると濃厚濃厚のダブルパンチ! ボクの血中醤油&脂濃度は人生で最高潮に達していることでしょう。 一心不乱に麺、野菜、ブタと戦い続けること20分強、何とか固形物の完食には成功しました(脂満点のスープがわずかにクリアできず)。 「麺少なめ・麺半分といったオーダーも、頼めばやってもらえます。行列に並んでいると、スタッフが『ニンニク入れますか?』と、トッピングの確認をしてきますが、ビギナーなら『普通で』と頼むのがベターでしょう。僕のようにハマってしまった人は、野菜、ニンニク、背脂などを適宜増量(マシ)してみては?」(二郎マニアックスなブログ『ジャポ二郎』主宰・くにさん) ちなみに、二郎を食破したボクですが、いまだかつてない倦怠感に襲われ近隣のネットカフェで横になるハメに。激しい脂とニンニクは、さながらボディブローのようにダメージを与えていたようです。二郎ファンの間には「二郎はラーメンにあらず。二郎という食べ物なり」という格言がありますが、新たに「家に帰るまでが二郎だ」というビギナー向けの教訓も付け足させていただきましょう。 皆さんも、機会がありましたら、どう猛にして甘美な二郎ワールドにぜひ足を踏み入れてみてください(初心者は小からがオススメ♪)。 第14回 最凶ラーメン「二郎」の破壊力(1/2) いらっしゃい! 相場に激戦区、お作法にご当地、写真、スープ、麺、具材… ラーメンを様々な角度から捉えてきた本連載も いよいよ最終回を迎えました(脂、いや涙)。 ラーメンを研究してみて分かったのは、 これほど自由な食べ物はないってこと。 そう、「ルールも常識もない」のがラーメンなのです! しかし、まさにノールール! 常識外れ! な一杯もラーメン界には存在するのです。 そこで、最終回は、 背脂が浮かぶ濃厚スープに極太麺! 破壊的なまでの盛りで遠近感が変! など、数々の伝説をもつ 「ラーメン二郎」をフィーチャーしてみましょう。 ボクらが“二郎”に魅せられる理由って? ラーメン二郎――。ラーメンが好きで当コラムを読んでくださっているアナタなら、この名を一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか!? そう、二郎こそラーメン界の「異端児」「ラスボス」といわれる伝説的なラーメンなのです。まずは、ラーメン二郎をフィーチャーするブログ「ジャポ二郎」主宰・くにさんにナビゲートしていただきましょう。 「一言でいうと、とにかく脂っこくてボリュームがハンパない。そして、クセになるほどうまい食べ物です。麺はもぐもぐ食べるような食感の平太ストレート麺。豚骨醤油ベースのスープは濃い口で、二郎専用のカネシ醤油がしょっぱさを演出しています。さらに、モヤシとキャベツがドカ盛りで乗せられ、ニンニクもたっぷりトッピング。さらに、ブタと呼ぶにふさわしいボリュームのチャーシュー。それらすべてが渾然一体となっているのがたまりませんね。二郎に関しては、量も味なんですよ」(くにさん) スープは背脂がきいてギットリ、メニューの「小」ですらノーマルラーメンの2杯以上のボリューム。すみません、改めて想像するだけで満腹感が。しかし、一度ハマったらやみつきになる常習性を持っているようですね。何でも、熱狂的な二郎ファンを『ジロリアン』と呼ぶとか。 「ジロリアンの間には『二郎はラーメンではない。二郎という食べ物だ』という格言がありますが、まさに至言。他のラーメンと同じだとは思えないし、思いたくもない。二郎が食べたくなったら、他のラーメンでは替えがききません。二郎を食べなければ、その欠落感は埋められないんです! いつも大でブタはダブル。ほとんど全マシで食べていましたが、ボリュームがありすぎて撮影が難しいので、野菜マシは最近おさえ気味です」(くにさん) 「ダブル」に「全マシ」。これは二郎独特のオーダー用語。ブタを増量した「ダブル」に加え、「ヤサイ」、味を濃いめにする「カラメ」、「ニンニク」「アブラ」といったトッピングがあるようです(それらを全部増量するのが全マシ)。しかし、こんなドカ盛りでも600円台というプライスに驚かされますね。 それもそのはず、本店は慶應義塾大学三田キャンパスのそばにあり、体育会系の学生に長く愛されてきた歴史を持っています。ボリュームとコストパフォーマンスは良心的なわけですね。 「現在、都内には30店舗あり、系列を離れた『ラーメン富士丸』や『らーめん大』などのグループもあります。また、その特異なスタイルに影響を受けた二郎インスパイア系にも、『用心棒』『辰屋』など、ユニークなお店が増えてきました。同じ二郎系でもスープの濃度、麺などに個性がありますし、二郎を食べ歩く楽しみはますます広がっているんですよ!」(くにさん) むむっ! いつの間にか勢力を拡大していますね、恐るべし、二郎一門。しかし、知れば知るほど、その破壊力に尻込みしてしまうのは、ボクだけでしょうか? 初心者のための「ラーメン二郎」ガイド 実食編 その極端なまでの味とボリュームに、ラーメン好きの間でも賛否両論を巻き起こす「ラーメン二郎」。「一度食べたけど、もういいっス」というアンチ派から、「ハマっちゃって、もう抜けられない。フガー(鼻息)」という熱狂マニア「ジロリアン」までいらっしゃいます。 かくいうボクも、数回「二郎」一門の暖簾(のれん)をくぐったことがありますが、今回は改めてビギナー視点で実食ルポを展開してみたいと思います! と、訪れたのは「ラーメン二郎 目黒店」。店主の若林克哉さんは、慶應義塾大学応援団時代に三田本店に通い詰めたジロリアン。就職するも、あまりの二郎熱で脱サラして二郎系列の店主になってしまった経歴の持ち主。こりゃあ、二郎熱も相当のものがあるはずです! JR目黒駅からテクテク坂を下ること10分強。おおっと、開店前から多くの漢たちが並んでいるぜ。さっそく、ボクは「小ラーメン豚入り」の食券を買い求めました。 カウンターに座ってしばし待つとおおっ、いよいよご対~麺! やばいです。ドカっと盛られた野菜で麺が見えない! とりあえずモヤシ&キャベツ連合山脈の切り崩しにかかるしかないですな。無心に食べ続けること数分。ようやく麺がチラリと姿を見せました。しかし、普段と違って麺チラに心躍らせる余裕はなく、我が胃袋は野菜ですでに腹八~九分。う~ん、シビレる展開です。 気分一新、麺をほおばると、ムグ、ムググ。スープをたっぷり吸った太麺が口中になだれ込む! 小麦の毛布に包まれるようにして、我が愚舌も昇天寸前であります。箸休めにチョイスしたブタ(チャーシュー)も濃いィィ!! スープと合わせて噛みしめると濃厚濃厚のダブルパンチ! ボクの血中醤油&脂濃度は人生で最高潮に達していることでしょう。 一心不乱に麺、野菜、ブタと戦い続けること20分強、何とか固形物の完食には成功しました(脂満点のスープがわずかにクリアできず)。 「麺少なめ・麺半分といったオーダーも、頼めばやってもらえます。行列に並んでいると、スタッフが『ニンニク入れますか?』と、トッピングの確認をしてきますが、ビギナーなら『普通で』と頼むのがベターでしょう。僕のようにハマってしまった人は、野菜、ニンニク、背脂などを適宜増量(マシ)してみては?」(二郎マニアックスなブログ『ジャポ二郎』主宰・くにさん) ちなみに、二郎を食破したボクですが、いまだかつてない倦怠感に襲われ近隣のネットカフェで横になるハメに。激しい脂とニンニクは、さながらボディブローのようにダメージを与えていたようです。二郎ファンの間には「二郎はラーメンにあらず。二郎という食べ物なり」という格言がありますが、新たに「家に帰るまでが二郎だ」というビギナー向けの教訓も付け足させていただきましょう。 皆さんも、機会がありましたら、どう猛にして甘美な二郎ワールドにぜひ足を踏み入れてみてください(初心者は小からがオススメ♪)。
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| 2009-12-13 16:31
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