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多額な公金を無駄にしてしまった事について、橋下知事は府の職員にリアルな責任感と当事者意識を持たせたいのだろう。私は府民でないが、知事の言い分には共感できる。
だが、職員にメールで嫌味を書き連ねても実効が無い。逆ギレされて、記事にあるような反発を受けるだけだ。組織の秩序維持に要する礼儀は必要で、記事の話は職員の礼儀知らずな逆ギレのメールが処分の対象になったようだが、判断能力を持たない行政官に嫌味なメールを送りつけて神経を逆撫でする行為は、一種のパワハラでもある。 「住民の支持を得て選ばれた者」という事実は、全ての力学を上回るから、橋下知事は庶民感覚に寄り添って、ワザと役人の本質を無視した言動をしているのだろう。だが、力任せのマネジメントは、プラスアルファの潜在力を引き出せず、逆に硬直化を招いて効率を下げる。柔よく剛を制す対応が必要と思う。 公務員の本質 「公務員は、住民にサービスを提供する者」と言って、叱咤する人は多々いるが、現実の公務員とは法秩序の執行官に過ぎない。住民に何か気を利かせても、定められた秩序を逸脱するリスクがあるワリに給料が上がるわけでもないし、住民から感謝されても飯の足しにはならないので、動機が働かない。「人として何も考えずに、定められた事の忠実な実行に徹する」機械になることが、公務員の本質である。ついでに言っておくと、民間でも誰が見ても潰れそうにない、歴史のある安泰な大会社も同様である。 機械のように・・・とはいえ、人間だから、余計な事をする。例えば、許認可や行政指導の権限があるため、恣意的な裁量で威張り散らす。いつも相手が頭を下げて来るから勘違いし易い。そのくせ、少しでも踏み込んだ判断を求められると、「私の範疇でない」と言って逃げる。役人にとって「責任」とは法や規定の遵守であり、庶民が期待する結果に対する責任は絶対に負わない。 要は、手順さえ守れば、その結果として誰がどうなろうが知ったことじゃないし、その手順でさえ「止むを得ない」事情があれば、身内同士の温情から「仕方ないよね」で済まされるのだ。持ちつ持たれつ、お互いに赦し合うネタを持ち合うのが、むしろ絆になったりする。 しかも、ラクに(仕事の負担が無い)、ノーリスク(左遷やクビにされず、粛々とトラブルなく出世し続ける)で、ハイリターン(世間が羨む報酬)を、永遠に(天下りも含めて死ぬまでずっと、更には子孫代々の世襲で・・・)、続けられる仕組みを作ることが、公務員の本能だ。 で、どうするの? 公務員に意識改革を求めるのは幻想だ。「ノーリスク・ハイリターン」の人生設計を描いて公務員になった人は、元より民間意識に向き合えないのだ。 となれば、ローリスク・ローリタンの考え方で公務員の給与体系を全面的に見直すべきだ。大きなリスクは取らせなくて良い。リスクの高い仕事は政治家と民間がハイリターンで請け負う。ハイリターンを求めたい人は、民間へ転出せざるを得ない状況に導くべきである。 でなければ、公務員にハイリスク(リストラ解雇)を日常的に背負わせた上で、民間企業と同様に顧客(住民)満足度と、事業収益で目標設定すべきだ。要は、目標を上回る顧客満足度を、予算を下回る実行額で実現するほど高く評価されて処遇がアップする仕組みにするのだ。 橋下知事に「『お前』メール」 府職員に100人もいる! 2009年10月9日 18時46分 ( 2009年10月9日 20時35分更新 ) 大阪府の橋下徹知事が全職員に宛てたメールに対して返信した内容が「一般常識を逸脱している」として、40代の女性職員が、口頭で厳重注意処分を受けた。橋下知事は「これは、あり得ない」「公務員組織は、ちょっとずれている」と怒りが収まらない様子だが、実はもっとひどいものもたくさんあるのだという。 「それなりの職についている人間の文章とも思えませんが」 発端は、2009年度末に完成する予定の「紀の川大堰」(和歌山市)の事業から、大阪府が撤退を決めたことにある。この事業は国が1987年に着手。当時の水需要予測では、大阪府で水不足が予想されていたことから、同大堰から1日2万トンを取水する計画になっていた。ところが、その後の需要予測では、需要が大幅減。同大堰を利用しなくても需要が容易にまかなえることが判明したことから、府は事業からの撤退を決めた。総事業費1028億円のうち、府がすでに負担した約380億円が無駄になる形だ。 橋下知事は、府の幹部が9月30日の府議会で、撤退の経緯について説明する様子が不満だったようで、10月1日夜、全職員に対して、公金に関する意識を改めるように求めるメールを送信。このメールが、今回の騒動の引き金になった。内容は、こうだ。 「どうも税金に関して、僕の感覚と、役所の皆さんの感覚は違います。昨日の議会答弁、水需要予測の失敗によって380億円の損失が生まれたことに関しても恐ろしいくらい皆さんは冷静です。何とも感じていないような。民間の普通の会社なら組織挙げて真っ青ですよ!!(中略)それよりも、皆さん、380億円の損失って、何にも感じませんか?何があっても給料が保障される組織は恐ろしいです・・・・」 これに対して、10月2日になって、女性職員がメールを知事に返信。文面では、 「このメール配信の意味がわかりません。愚痴はご自身のブログなどで行ってください。メールを読む時間×全職員の時間を無駄にしていることを自覚してください。また、文も論理的でなく、それなりの職についている人間の文章とも思えませんが」 と、橋下知事を罵倒する一方、事業撤退の決定についても、 「380億の投資を行うことを決断したのは誰ですか?投資なら、損益を十分考えて行ったわけでしょうから、今回の責任は決断した人にあるべきです。『やめ逃げ』はずるいです」 と、「やめ逃げ」と非難した。なお、府が事業から撤退しなかった場合、少なくとも年間2億円の維持管理費を負担しなければならなくなる。 知事に「お前の考えていることはおかしい」 さらに、メールの最後には、知事からのメールの「何があっても給料が保障される組織は恐ろしいです」とのくだりを引用し、 「こんな感覚を持つ人が知事であることの方が私は恐ろしい」 と、再び知事を罵倒した。この約7時間後、知事は女性職員に対して 「まず、上司に対する物言いを考えること。私は、あなたの上司です。その非常識さを改めること。これはトップとして厳重に注意します。あなたの言い分があるのであれば、知事室に来るように。聞きましょう」 と、メールで「警告」。このメールに対しても女性職員は反発し、 「こんなにたくさんメールが送りつけられること自体、私には未知の経験で、恐怖に感じています」「知事室にお呼びとあらば、公務をどけてでもお邪魔いたします」 などと返信。さすがに知事も堪忍袋の緒が切れた様子で、人事担当者に 「彼女の仕事自身も、知事の指揮命令権の中に入っていることすら認識になさそうです。知事と職員の関係から、きちんと説かなければならないようです」 などして、処分を検討するように指示。職員と直属の上司を、府の内規に基づく「厳重注意」にした。 知事の怒りは、処分を明らかにした10月8日の囲み取材の場でも爆発。 「一般常識を逸脱している」「これはありえない」 などとまくしたて、記者に対して 「どうなんですかね。こんなもんなんですか?『愚痴はブログで言ってください』とか社長に言うことは。言えます?『メールを読むのは時間のムダだ』って(社長に)言えます?」 などと問いかけた。また、 「もっとひどいのも、いっぱいあるんですよ」 と切り出すと、記者からは苦笑いが漏れていた。 「『お前』というのも頻繁にあります。『お前』って、社長とかに言えますかね?『お前の考えていることはおかしい』って」 今回処分された職員は反省しているというが、「『お前』メール」を送信する職員は100人程度いるとのことで、知事の怒りが収まることは当分はなさそうだ。
by negative_opinion
| 2009-10-12 08:02
| 社会
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