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あるとこ格闘技の選手がリングの外で喧嘩して世間の耳目を惹きつけるような話だ。もしかすると、球団と裏で打ち合わせた上でケンカを演じているのかも知れない。
そもそも、プロ野球は興行であり、エンターテイメントである。カネを払い時間を割いて見に来る客を喜ばせて満足させなくてはならない。だから、単に勝つだけでなく、興行として盛り上げなくてはならない。 その点、野村監督はエンターテイナーだ。どのタイミングで何を喋れば客が喜んで来てくれるか熟知している。ウケを狙わずとも経験的な肌感覚で自然に対応出来る人なのだろう。 野村監督は、今の結果がどうあれ最初から来期の続投を考えていなかったと思う。今期で仕上げて所期の結果を出すつもりだったはずだ。そもそも、野村監督が来期に優勝を狙って結果を出せるハズがない。何しろ74歳である。気力・体力ともに限界のはずだ。続投しても座っているのが精一杯だろう。今まで辛い表情ひとつ出さず自身の身体面を愚痴らないのは、ONへの対抗心もあるだろうし、何よりもONや野村世代のプロ意識だと思う。 いずれにせよ期待を超える誇るべき結果が得られ、メディアは騒ぎ、地元のファンが団結して盛り上がり、球団ビジネスとして成功した。ファン、球団経営者、選手・スタッフの全員が、期待以上の望ましい結果を得たのだ。 来期以降、ボロボロな結果が出てから解任するのは、野村監督の晩節を汚すようで失礼だ。だが野村監督は性格的に「自ら勇退できない人」である。だから、球団側が解任するしかない。しかも、野村監督は自身の自己主張が強くて、抑えられないキャラだと知っている。となれば、球団が悪者になり、野村監督に好き勝手喋らせるのが、野村監督の面子を引き立てながら別れるための最善手である。 これぞ楽天球団の優しさであり、尊敬すべき大監督に対する人情と受け止めている。 ノムさん、名誉監督は保留…解任通告 2009年10月12日 08時00分 ( 2009年10月12日 09時40分更新 ) (パ・リーグ、楽天0-5ソフトバンク、最終戦、楽天13勝11敗、11日、Kスタ宮城)楽天・野村克也監督(74)が11日、レギュラーシーズン最終戦のソフトバンク戦(Kスタ宮城)後、島田亨オーナー兼球団社長(44)と仙台市内の球団事務所で会談。監督として来季の契約を結ばないことを正式に通達された。同時にアドバイザー的役割を担う名誉監督の就任要請と、背番号「19」を永久欠番としたい意向を伝えられたが、態度を保留した。 野村監督と、島田オーナーの会談が始まったのは午後10時半すぎ。約40分の話し合いで、監督は今季限りであることが伝えられた。 「話の内容は予想通りでした。まあ、これでもうユニホームを着ることはなくなりました」 会談後、報道陣の前に姿を見せた野村監督は、淡々と話した。 「理由はやっぱり年齢。考えてみれば、74歳までユニホームを着させてもらえたのだから、幸せといえば幸せかな」という表情は、むしろすっきりしていた。 野村監督によると、この日の試合前に米田球団代表から、初めて来季の契約を結ばないことを通告された。4年間の評価についても「それは関係ない。そういう契約ですから」といわれたという。そのため試合終了直後は「もう(島田オーナーと)会う必要もない」と激怒。一時は会談拒否の姿勢も示していたが、最終的には態度を軟化させ大人の対応をした。 会談では、島田オーナーから名誉監督への就任と背番号19を永久欠番にしたい意向を伝えられた。だが「次の監督の考えもあるだろうし、球団にとっていいことなのかどうか考えたい」と返答を保留。クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズを含め今季の戦いが終わってから返答する意向だ。 Kスタ宮城に隣接する球団事務所の周辺には、100人を超えるファンが集結。会談後に野村監督が姿を見せると、一斉に“ノムラコール”。「やめないで」という絶叫も響いた。ファンのそばに歩み寄った野村監督も、軽く手を振り数人と握手を交わすと、「ありがとね」と心からの感謝を示した。 「仙台のファンは温かく、この4年間、本当に支えてもらった。日本シリーズに出られればせめてもの恩返しになる」とノムさん。支持してくれるファンのためにも、16日から始まるCSを勝ち抜くだけだ。 “名誉監督”要請へ…ノムさん、事実上解任 2009年10月11日 08時00分 ( 2009年10月11日 11時20分更新 ) 楽天・野村克也監督(74)が今季限りで退団することが10日、確実となった。今季レギュラーシーズン最終戦となる11日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)後、島田亨オーナー(44)と会談し、来季は契約しない意向が伝えられ、12日に正式発表される。球団側は次期監督として今季まで広島の指揮を執ったマーティー・ブラウン氏(46)を筆頭候補にリストアップ。就任4年目でパ・リーグ2位に躍進させた知将は、今季限りで楽天のユニホームを脱ぐ。 ノムさんが楽天のユニホームを脱ぐ。11日に、野村監督と島田オーナーとの間で直接会談が行われ、「来季の契約延長なし」という球団の方針が伝えられる運びとなった。 この日、日本ハム戦が行われた札幌ドームに島田オーナーが姿を見せ、「あす野村監督とお話をして、12日に会見で球団の考えを発表したいと思います」と説明。4年間の功績をたたえ、「大所高所からご意見をいただきたい」(球団幹部)と野村イズムを継承する意味で“名誉監督”に相当する新ポストへの就任を要請する構えだ。 野村監督によるとこの日、息子の団野村氏と球団首脳が電話で話し、来季は契約しない旨を伝えられたという。楽天と野村監督の契約は、夫人・沙知代さんが社長を務める会社を通じて結ばれており、球団はその会社を代表して団氏に通達したという。野村監督は「代理人ということだろう」と話したが、球団側は監督との直接会談を前に団氏に通告したことを否定した。 昨季で3年契約が満了した野村監督は、新たに1年契約を結んだが、その内容は「成績にかかわらず1年限り」というもの。そのなかで奮闘し、パ・リーグ2位という好成績を残したが、監督交代を既定路線とする球団側の態度は変わらなかった。それでも野村監督にしてみれば事実上の解任という思いはあった。この日、「勝ってもクビ、負けてもクビというのはありえない話。でも、契約といわれてしまっては仕方ない」と話した。 「チームはまだ発展途上。ゼロからのスタートだし、最低5、6年はかかる。チーム作りの途中で去ることは心残り」 4年間、心血を注いできたチームを志半ばで去ることに無念の思いを口にしたノムさん。これから控えるクライマックスシリーズ、そして日本シリーズが仙台での最後の雄姿となる。 <楽天>野村監督に「相談役」要請へ 11日最終戦後に会談 2009年10月11日 02時48分 ( 2009年10月11日 09時15分更新 ) 楽天が、今季で契約が満了となる野村克也監督(74)に対して「相談役」に相当するポストへの就任を要請することが10日、分かった。レギュラーシーズン最終戦となる11日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)後、島田亨オーナー兼球団社長が会談し、条件などを提示する見通し。 球団は野村監督との3年契約が満了した昨年、契約を1年延長した当時から、高齢などを理由に09年シーズン限りで契約を延長しない意向を示している。 しかし、チームは今季、躍進。球団創設5年目にして初のAクラス(3位以上)とクライマックスシリーズ(CS)初進出を決めた。9日には2位を確定させ、CSの本拠地開催も勝ち取った。 野村監督はこの日の試合前、「成績を加味してもう一度話し合うのが普通。だがこちらの意向を聞くことは一切しない。ゼロから始めたチームだし(強化には)最低5、6年はかかる。途中で投げ出すのは抵抗がある」と続投へ強い意欲を示した。【藤野智成】 <楽天>野村監督退任へ 「名誉監督」就任の返答は保留 2009年10月11日 22時13分 ( 2009年10月12日 02時13分更新 ) 楽天の島田亨オーナー兼球団社長は11日、野村克也監督(74)に今季限りでの退任を通告した。同時に「名誉監督」就任を要請したが、野村監督は返答を保留した。 島田オーナーと野村監督は、この日行われた今季最終戦のソフトバンク戦(Kスタ宮城)試合終了後に、球団事務所で会談。野村監督は会談後「名誉監督の就任を要請された。『しばらく考えさせてほしい』と答えた。クライマックスシリーズ(CS)など全日程が終了してから回答する。いずれにしても楽天の監督は今季で終わりということ。理由は年齢でしょ」と話した。 島田オーナーも取材に応じ、球団創設5年目で初のAクラス(2位)となるなど今季の好成績にもかかわらず、監督退任を求めた理由を「今年の最初から新たな体制とすることは既定路線。チーム成績にかかわらず、どういうチーム作りをしていきたいかということ」と説明。名誉監督の就任要請については「功績に敬意を表し、大所高所からアドバイスをいただける関係を続けたい」と述べた。また野村監督の背番号「19」を永久欠番とする意向も示した。 後任監督には、今季限りで広島を退団するマーティー・ブラウン監督(46)などが候補に挙がっているが、島田オーナーは「それはまた改めて」と明言を避けた。 野村監督は06年に就任し、4年目の今季、初のAクラスとCS初進出に導いた。【藤野智成】 楽天・ノムさん、ブチギレ「球団大嫌い!」 2009年10月10日 08時00分 ( 2009年10月10日 11時00分更新 ) (パ・リーグ、楽天4-3オリックス、最終戦、楽天19勝4敗1分、9日、Kスタ宮城)突然のマジギレだ。楽天の野村克也監督(74)が9日、パ・リーグ2位とクライマックスシリーズ(CS)第1ステージの本拠地開催が決まったオリックス戦後、球団への不満を爆発させた。球団側は今季1年契約を結んでいる野村監督の去就について明言を避け、監督との会談も行っていない。そうした煮え切らない態度にノムさんの怒りが頂点に達した格好だ。 本来なら、祝福ムードに包まれた会見になるはずだった。オリックスに逆転勝ちし、パ・リーグ2位が確定。本拠地・仙台のCS開催も決定した直後の会見で、野村監督がブチッとキレた。 「これから大事な戦いだというのに、裏ではコソコソと次の監督の動きがある。こんなときにけったくそ悪い。楽天イーグルスは好きだけど、楽天球団は大嫌い!」 2位確定の喜びと、CSへの意気込みを語ったあと、いきなり声を張り上げての球団批判。これまでも、雑談の範囲でフロントへの不満や皮肉を話したことはあるが、初めて公然と球団への怒りをあらわにした。 怒りの原因は次期監督問題だ。球団側は今季限りでの監督交代を「既定路線」としながら、現時点で野村監督の去就について明言を避け、会談も行っていない。そんな煮え切らない状況の中、一部報道で次期監督候補の名前が伝えられることに指揮官は「クビならクビで早く話をしてくれと言っているんだけどね。まあ、この時期になって話がないということは、続投は100%ないだろう」と球団への不信感を募らせていた。 昨オフに結んだ1年契約について、「チームの成績にかかわらず1年限りという契約」と球団幹部は明言。その異例の契約に、「球団を困らせてやる」と野村監督は奮闘した。球団初のAクラスどころか、2位の座も確定させた。最近は、「おれがクビになる理由がわからない。球団側は年齢を理由に挙げるだろうけど、年齢で迷惑をかけたことがあったか? 本当の理由を問いただしてやる」と息巻いていた。 チームは残り2試合でレギュラーシーズンを終了。16日からCS第1ステージを戦う。この日、「仙台のファンに日本シリーズをお見せしたい」と誓った野村監督への地元ファンの評価は増すばかりだが、野村楽天が勝ち進めば進むほど球団と指揮官の溝は深まりそうな雰囲気だ。
by negative_opinion
| 2009-10-11 12:47
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