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490万円を190回で割ると、25,789円となり、190回を11ヶ月で割ると、17.3回となる。
片道2万5千円を超えるタクシー通勤を月平均17回以上していたことになる。 17回を4週間で割れば、毎週4回以上、2万5千円以上かけてタクって通勤したわけだ。 民間人にも色々いるだろうが、一民間人である私の感覚では、「有り得ない」ことだ。 私の場合、宿泊代や交通費をケチって仕事場のソファーで仮眠して、出張先ではネットカフェに泊まり、翌日に外回りで身繕いが必要な時は、やむを得ずサウナで体を洗っている。帰宅して家の布団で寝るのは週平均で2~3回だ。契約給だから、どのみち残業代はつかないが、就業時間以外に業務を行う時間を残業時間とすれば、毎月200時間がサービス残業である。時給にすれば、パートさんより安い(笑)。こんな生活を10年以上続けているが、特に世間の皆さんより頑張ってるとは思わない。私はフツーだと思っている。伝え聞く戦中・戦後の頃を思えば、間違いなく快適だ。頑張ったところで明るい将来は見えて来ないし、甲斐なく会社が潰れて路頭に迷うかも知れないが、やらなきゃ潰れて路頭に迷うのは明らかだ。 凡人がフツーに生き延びるとは、こういうことだと思う。明治以来の140年を思えば、高度成長期の20年余が異常だったと考えるべきだ。もっとも、国家財政を食い物にする東大出の官僚にしてみれば、「べつに?それで?」と言ったところか…。 この1年というもの政局の混乱と国会の影響も相まって、道路関係の議案は常に世間の注目を集めて来た。道路部の課長補佐級を想像すると、国会対応の実務を現場で取り仕切る立場だろう。国会質疑があれば、事前に質問者の与野党議員から質問を訊いて回り、関係先の利害調整と、何と言っても国交省の省益を考慮した回答案を作成して、有力議員や政府高官の根回しや了解を取り付け、国会当日のハプニングに備えて担当大臣の横に張り付いて模範解答を囁き続ける。毎日のように審議が続けば、国会の本番に間に合うよう、毎日このような対応を待ったなしで続けなくてはならない。本番と言っても、政局の混乱で審議日程がコロコロ変わる。自分のスケジュールなんて、あって無いようなものだろう。 そして、対応をミスったら、自分一人の問題では済まされない。省益を損ねれば、事務次官に至るまでの上司をはじめ、天下りOB、省の息がかかった民間業界、族議員の全てに影響を及ぼし、彼らの面子を汚す。上司のキャリアに大なり小なり傷がつくだろうし、自分自身の出世も閉ざされ、問題によっては外郭団体へ飛ばされるハズだ。逆に言えば、出世コースに乗った有望な人でなければ国会対応などさせてもらえないだろうし、本人も事務次官に出世することがモチベーションになって、あらゆるプレッシャーと肉体的・精神的負担に耐えているのだろう。 そういう「パシリ」として有能で、逆境の中でも常に省益を勝ち取って来る「根回し上手」な官僚ほど、省内はもとより、天下りOB、族議員、省益=企業利益となる監督先の業界関係者の全てから「有能なヤツ」として歓迎され、可愛がられるのは明らかだ。 この報道で、これほどまでに事務次官がこの職員をかばうのは、それほどまでに「(省益にとって)有能な職員」であることの証左だろう。自ずと、そういう省内の空気は本人も自覚するわけで、いずれ自負が傲慢につながり、増長して行くのが人の性。防衛省の元事務次官みたいなものだ。 「国会対応で不眠不休、連日の深夜残業が続いてクタクタだ。これ位の贅沢をさせてもらってバチは当たるまい。」 「どんなに忙しくても帰宅する優しいダンナを演じる約束で、都会派でお嬢さん育ちのヨメさんを説き伏せて、都心から離れた田舎にマイホームを建てた以上、約束は敗れない。」 「運輸業界を監督する者として、不況のタクシー業界に微力ながら貢献してやろう。」 この職員の言い分を憶測すれば、こんな感じじゃないかと思う。この職員が平凡な民間人なら同情するが、この人は立場が違うので同情しない。行政の頂点に立つ者ほど、自己に対する厳格な潔癖さ、モラル、そして高度な精神性が必要である。ましてや、東大法学部卒のような非凡な学歴を持つのであれば、当然そのような感覚を支えるだけの教養と見識を持つべきだ。物事を決めて監督する頂点の立場にいる者が、法律や内規といったルールさえ守れば何をしても良いのか?上に立つ者がそんな根性では、下々の者が退廃するのは明らか。下々の者をキチンと監督したければ、上の者が誰よりもキチっとするのが、どの世界でも大前提である。 行政とは市民を顧客とする公営のサービス業であり、官僚は国営の頂点となる究極のサービス業の職員である。国民を顧客に、あまねくサービス料として税金を徴収しているのに、国家財政から予算取りしたカネを、あたかも自分で稼いだカネのように扱う、上から目線の不遜な本音が透けて見えるから、税金を払う側の民間人として許せないのだ。 タクシー代490万を使用 国交省、職員1人が11カ月で [ 04月07日 19時23分 ] 共同通信 国土交通省の峰久幸義事務次官は7日の記者会見で、関東地方整備局道路部の課長補佐級職員が、07年4月から11カ月で190回、計約490万円のタクシー代を使っていたことを明らかにした。道路特定財源を原資とする旧道路整備特別会計からの支出だが、峰久次官は、深夜勤務に伴う帰宅のためで不正はなかったと強調。その一方で、勤務管理などを改善する考えを示した。 <道路特定財源>国交省タクシー代、2割は道路特会から [ 04月10日 15時01分 ] 国土交通省(海上保安庁、気象庁などの関係機関を含む)のタクシー代の約2割が、道路特定財源を原資とする道路整備特別会計(道路特会)から支払われていたことが分かった。道路特会からの支出額は年平均約5億1900万円(02~06年度)に上る。同省は、こうした状況を改善するため、新たな使用基準を作成、今月から運用し始めた。 大久保勉参院議員(民主)が入手した資料によると、同省全体のタクシー利用額は年平均約26億4200万円。一般会計からの支出が約10億1500万円ある一方、空港整備特別会計など同省所管の七つの特別会計からは約16億円支出されていた。特別会計の中でも道路特会の多さが目立つ。 こうした状況を踏まえ、同省は今年3月末、タクシー利用額を必要最低限に抑えるために新たな使用基準を作成。▽タクシーチケットの管理責任者や取扱主任者を定め、チケットの利用控えや領収書を提出する▽チケット利用簿の整理▽請求書の確認――など、全国統一の基準を作成し、今月から運用を始めた。 同省の地方機関のタクシー使用をめぐっては、07年4月~08年2月末の11カ月間で、関東地方整備局道路部の職員7人だけで、計1134回分の約2200万円のタクシー代金を道路特会で支払い、勤務日の7割以上でタクシーを使って帰宅していたことが既に判明している。【田中謙吉】
by negative_opinion
| 2008-04-08 08:09
| 社会
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