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私が子供の頃、親や教師は「人の悪口を言うな。」と諭した。社会に出て若干の経験を積み、実際そうだと実感している。いくら有能でも他人の悪口を言う人は、いずれ大なり小なり自爆している。
近年、身の周りで伝え聞く格好の例として、いじめる側の中心にいた生徒が、その後、かなりの高率でイジメられる対象になってしまう、という話がある。私自身、学生時代にそのような場に居合わせた経験があり、分かる気がする。 私にとって、「他人の悪口」は戦争行為と同じだ。本人に、どんな大義名分があっても、その果てにあるのは心の傷と損害だけだ。 この報道で文集を編集した側は、恐らく、お笑いのつもりで、軽い悪ふざけだったと思う。だが、こういう行為を「お笑い」のネタにして、人の悪口やネガティブな将来像を名指しで卒業文集に残す神経が理解できない。書かれた本人の了解も無く勝手に書いたのであれば、極めて卑怯で卑劣な行為だ。 そして、このような企画をフツーに考える生徒がいて、指導すべき先生を含め周囲の誰も違和感を感じなかったのであれば、その空気感は恐ろしい。「この程度のこと」という全員の認識があるのだろうから、卒業文集に限らず普段から校内の誰もが大なり小なり誰かを軽い気持ちで傷つけて過ごし、そして、教師からも容認されて来たのだろう。 「自分の心の均衡を保つために、誰かを傷つける。」という雰囲気が当たり前の世の中であるなら、それが増長して無差別殺人を起こす者が今後ますます増えてしまうのは覚悟せざるを得ない。 他人を傷つければ、ご縁が巡って、結局は自分たちを傷つけ、多大な損害を被ることになるのだ。そんな事も解らぬ教師が学校を占めているのであるなら、日本の公教育は絶望的だ。 改めて、社会経験の乏しい新卒の人材が「先生」と呼ばれる仕事に入るのはダメだと思う。 <卒業文集>「官邸に放火しそうな生徒」ランク付け 山梨 [ 04月04日 10時42分 ] 山梨県甲斐市の中学校が今春作製した卒業文集で、「総理官邸に放火しそうな人」などの項目で生徒をランク付けしていたことが分かった。項目は担任教諭の指導の下、クラスの編集委員を務める生徒が中心になり考えた。学校側は「冗談のつもりだったが、配慮が足らなかった」として、名前が掲載された生徒に謝罪したが、文集は回収しなかった。 学校側の説明によると、文集はB5判150ページ。3年間の思い出やニュースなどを1冊にまとめ、3月10日に卒業生126人に配布した。その際、四つあるクラスごとにランキングの項目を決めたが、うち1クラスが「将来橋の下で暮らしそうな人」「趣味悪そうな人」などの項目にそれぞれ生徒3人の名前を挙げていた。同校ではこれまでも毎年、文集でランキング掲載してきたが、不適切な表現はなかったという。 学校側は文集を回収せず、「不適切」と申し入れた生徒1人だけに掲載ページを削除し渡したという。学校側は「子どもの心を傷つけ申し訳なかった」と話している。【藤野基文、沢田勇】
by negative_opinion
| 2008-04-04 12:57
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