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日本のサッカー界は、才能ある黄金世代の代表選手達がピークを迎えた今回のワールドカップで、「世界レベルの戦いをしてベスト8以上の結果」を残すはずだったが、フィジカルもメンタルも世界レベルには程遠く、世界レベルと大きな開きがあることを思い知らされた。
技術面の長所こそ下馬評では色々指摘されて持ち上げられたが、現実はそれ以前の問題だった。基盤となる体力・体格・精神力が乏しいと、技術面の持ち味を全く発揮できないことがわかった。監督の戦術や用兵も重要だが、戦術以前の問題だった。「格の違い」を見せつけられた。 大相撲に例えれば、鳴り物入りで幕内に昇進して来た関取が、いきなり金星をあげたり優勝争いに加われないどころか、勝ち越しすら出来なかった…みたいな話だ。 あれほど粒ぞろいで才能に恵まれた選手が集まっても、この程度なのだ。絶望的だ。サッカー協会の役員が誰だろうが、A代表の監督を誰がやろうが、これから4年で全盛期のロナウド、ロナウジーニョ、ジダン、ベッカムを超える選手が控えにまでギッシリ詰まっているようなチームを作れるのか?オーストラリアのような体格とアフリカ勢のような身体能力、日本ならではの敏捷性を兼ね備えた選手を今から4年以内にズラリと揃えられるのか?今の選手層にそれほどの厚みがあるのか?U20は、それほどの選手層か?平山一人に何が出来るのか?戦術論や監督の試合運びは、その後の議論だろう。 繰り返す。4年なんて、アッという間だ。U20の状況を思うと、既に絶望的だ。サッカー協会の役員が総辞職しようが、A代表の監督が誰になろうが、絶対に次のワールドカップでの上位進出は不可能だと思う。それどころか予選突破できれば上出来だ。次回はオーストラリアが予選メンバーだし、中国が国家的に本腰を入れて来たら、日本はひとたまりもないだろう。 どうしても4年以内に結果が欲しければ、国家事業で取り組むしかない。今後4年の間に消費税を例えば10%や、30%に上げて、消費財の税収を全てサッカーの財源にしながら、ブラジル、ドイツ、イタリア、フランスをはじめとする世界中のお国自慢のA代表選手をかき集め、拉致と国際的な非難を浴びようが、有事法制を整備して片っ端から日本人に帰化させるのだ。日本生まれで日本育ちの日本人選手がA代表から一人もいなくなってしまうのは止むを得ない。「国を愛する気持ち」に無関心で、拝金主義礼賛の日本人なら、割り切れる話だろう。 川淵会長もJOCの副会長なら日本中の他競技のアスリートをかき集めて育成するくらいのことをしなくてはならない。体格不足を本気で問題に捉えるなら、バレーボール、ラグビーやアメフトの選手を引き抜く(陸上の短距離選手がプロ野球で盗塁王になれなかったように、体格と身体能力があってもワールドカップに勝てるほどのサッカーセンスが身につくとは思えないが…)。 逆説的な言い方をしたが、日本のサッカー界は、今後それほど絶望的なのだ。マスコミもファンもブロガーも、恐らくサッカー協会が悪いだの、監督がダメだの、現段階では枝葉末節の問題を取り上げて、試合をするたびに、誰かを吊るし上げて騒ぎ立てるだろう。衆愚政治のようにグチャグチャと収拾なき議論が延々と続いて迷走が続き、骨太な方向性が何も決められぬまま、誰が監督になっても次々と辞めさせられる。心ある監督が就任しても、せいぜい半年で愛想を尽かして辞めてしまう。このまま行けば、今後の4年間は、そんなことになると思う。 今後、日本サッカーに期待するのは、やめよう。 その真意は、目先の結果に一喜一憂して過剰に持ち上げたり、吊るし上げたりする浅薄なマスメディアの報道と、それに踊らされて、貴重な人材を上げたり下げたり大騒ぎするのは抑えませんか?…ということだ。 オシム氏、日本は弱い…代表監督合意“初仕事”は幻想砕き [ 07月03日 08時05分 ] サンケイスポーツ 心は日の丸へ。次期日本代表監督への就任が固まったJ1千葉のイビチャ・オシム監督(65)が2日、千葉の合宿地の岐阜県飛騨市で代表への抱負を語った。前日1日に日本協会、千葉、本人との話し合いで合意した直後は口を閉ざしたが、一夜明けたこの日に千葉監督の辞意を表明し、指揮権を長男のアマル・オシム・コーチ(38)に譲った。練習場に姿は現したが、チームと離れて1人ポツンと見学。頭の中は正式契約を待つ代表モードへと切り替わっていた。 周囲を圧倒するオーラは失われていた。運命の3者会談から一夜明けた午前練習。雨の中、オシム監督はチームを離れ、反対サイドのテントへ。完全に指揮権を息子のアマル・コーチへ譲り、ただ1人ポツンと眺めているだけだった。 「もう私は正直ここではツーリスト、旅行者なんだ。もうプライベートの範囲だから。このジャージーさえも、洗う時にはお金を払うんだ」 代表監督就任が事実上決定した3者会談後には口を閉ざしたが、この日は記者会見を開き、千葉監督の辞意を“オシム節”で表現した。裏返せば代表監督への熱意。午後の2試合の練習試合もベンチを外れ、指揮はアマル・コーチが執った。千葉は息子へ禅譲、心は代表へと飛んでいた。 「もし世界チャンピオンになりたいなら別の監督を探してもらいたい」 衝撃的な言葉で、真理を突いた。「日本人は自分たちがトップの仲間だと思っている。経済、政治はトップレベルだが、サッカーではそうではない。勘違いだ」と、サポーター、メディアを含めドイツW杯前に存在した楽観論に警鐘を鳴らし、“サッカー発展途上国”と説いた。弱者としての自覚。それをうながすことが、弱小だった千葉を強豪に育てたオシム監督の代表監督初仕事だ。 「国民は負けることもあると心の準備をするべき。そういう考えの国は強い」。W杯1次リーグで敗退した日本代表と一緒にはい上がる決意のオシム監督は「若く、平均身長の高い選手をそろえてうまくいくとは限らない。プレーの中で日本人の特徴が生かせるようなメンバーを選んでいく」と言い切った。「体格差」を最大の敗因に挙げたジーコ前監督の分析に真っ向からの反論だ。 「ジェフに来て、認められて、何かを成し遂げる。大変素晴らしいことだ」。“古巣”へは穏やかな笑みを浮かべ、新天地に鋭い舌鋒を浴びせた。オシムワールドで日本サッカーを再建する。千葉の練習場の片隅で座っていた65歳の老将が、日本のために立ち上がった。 美しいサッカーで世界を ジーコ氏が離任のあいさつ [ 06月28日 19時59分 ] 共同通信 サッカーの日本代表を率いたジーコ氏が28日、東京都内の日本サッカー協会を訪れ、同協会名誉総裁の高円宮妃久子さまと川淵三郎会長に離任のあいさつをした。 川淵会長によると、ジーコ氏は「サッカーは美しくないといけない。日本はそれができる。美しいサッカーを求めながら、世界のトップを目指してほしい」と話した。 次期日本代表監督としてJリーグ1部(J1)千葉のオシム監督が有力となっている状況を受け「良い監督が来そう。今までの流れを大事にしてチームづくりをしてほしい」と希望したという。 その後、日本サッカー協会の職員約80人がジーコ氏に謝意を示し、花束を贈った。ジーコ氏は29日に日本を離れる。 「おかえり」オシム監督 ジーコ氏は「さよなら」 [ 06月29日 11時47分 ] 共同通信 サッカー日本代表の新監督就任を要請されているJリーグ1部(J1)千葉のオシム監督が29日朝、成田空港着の航空機で来日した。その約3時間後には同空港から、ワールドカップ(W杯)1次リーグで敗退して退任した日本代表のジーコ前監督が離日した。空港では「おかえりオシム監督」「さよならジーコ」の声が飛び交った。 オシム監督は27日にオーストリアで日本協会側と直接交渉したものの「簡単に結論は出せない」と結論を保留している。29日午後に千葉の幹部と今後の契約について協議する。到着ロビーでは数十人の千葉のファンに声を掛けられ笑顔を見せた。 ジーコ前監督はオシム監督とは別のターミナルから出発した。大勢のサポーターによる見送りはなく、日本代表フィジカルコーチの里内猛氏、J1鹿島の鈴木満強化部長らが労をねぎらうように空港まで付き添った。ジーコ氏は「日本と別れるつもりはない。一時的に離れるが、気持ちはずっとみんなと一緒」と話し、静かな笑顔を浮かべて出国した。 <サッカー>オシム氏が来日 ジーコ前監督は離日、母国へ [ 06月29日 11時01分 ] [毎日新聞] サッカー日本代表の次期監督就任が有力視されるJ1、ジェフ千葉のイビチャ・オシム監督(65)が29日、オーストリアから再来日した。空港では報道陣にコメントせず、チームの用意した車に乗り込んだ。 オシム氏は27日、オーストリアの自宅で日本サッカー協会の田嶋幸三技術委員長と交渉したが、結論を保留している。29日午後、今季の契約が残る千葉と話し合いを行い、その後、結論を出すとみられる。千葉は30日から岐阜県内でキャンプを行う予定。 成田空港では「千葉に残って」などクラブ残留を求める横断幕を掲げたサポーター約100人の出迎えを受け、同監督は苦笑いしていた。 一方、W杯ドイツ大会を最後に退任した日本代表のジーコ前監督(53)は同日午前、成田空港から飛び立った。パリ経由で母国ブラジルに向かう。 出発ロビーでは、居合わせた約300人のファンが拍手で見送った。ジーコ前監督は知人らに「(別れの言葉は?)別れるつもりない。一時(日本を)離れるけれどみんなと一緒だ。ちょっと休んで、今後のことを考える」と名残惜しそうに手を振った。 今後は欧州のクラブ監督で指揮を執ることを希望している。【田内隆弘】 オシムジャパン結論出ず3者会談実施 [ 06月30日 06時13分 ] [スポニチ] 次期日本代表監督への就任が決定的な千葉のイビチャ・オシム監督(65)は29日、成田着の航空機で来日し、千葉市内のホテルでクラブ首脳と話し合いを持った。だが、話し合いで結論が出なかったため、同監督は早期決着を求めて千葉、日本サッカー協会との3者会談を要望。これを受けて日本協会の田嶋幸三技術委員長(48)が30日に滞在中のドイツから帰国し、3者会談で円満解決を図る。 熱意は身ぶり手ぶりを交えた主張に表れていた。クラブ首脳との会談を済ませ、練習を見守った後に行ったクラブハウスでの1時間の会見。その中でオシム監督は「挑戦」という言葉を繰り返した。 「クラブと代表の監督は全くの別物。ただ、言えるのは代表監督は特別な挑戦。簡単には決められない。デリケートな問題だが、それほど代表監督というのは挑戦だ」 代表監督への意欲を隠そうとはしなかった。だが、時折見せた頭を抱えるしぐさにクラブを愛するゆえの苦悩ものぞいた。「1人で決断していいことかもしれないが、ここ(千葉)には社長、スタッフ、みんながいる。だから話し合っている。クラブでの結果があったからオファーが来た。そこも考慮すべきこと」 淀川隆博社長(55)らクラブ首脳と千葉市内のホテルで約1時間30分にわたって行った話し合いは平行線をたどった。淀川社長は「契約を満了していただきたい」と今季終了後の代表監督就任は容認する構えだが、オシム監督は「日本代表は私をそこまで待ってくれないでしょう」と主張。さらに「7月いっぱいぐらいには決めないと」と長いスパンで考える同社長に対し、指揮官は「私が迷っている姿を選手が見たら練習に集中できない」と早期決着を希望した。 話し合いでは、ついに妥協点を見いだせずじまい。そのため、オシム監督は会見で「2つの車を同時に運転はできない」と代表とクラブの兼任の可能性を否定。そのうえで「(日本協会、千葉、自身の)3者で話をするのが一番シンプルな解決策。それが正しいこと」と3者会談の実現を求めた。 オシム監督の要望を受け、日本協会の対応は素早かった。川淵三郎キャプテンがオフに入っているため、7月11日帰国予定でW杯ドイツ大会を視察中だった田嶋技術委員長を、30日に帰国させることを急きょ決定。田嶋委員長は滞在先のホテルで「最後の詰めをしっかりしたい。(千葉に)電話をしたが、話は進展していない。これまでのいい反応が違っていれば困るし、まだ3者で話をしていない。ジェフに失礼がないようにしていきたい」と誠意ある態度で千葉側に理解を求める構えを示した。 オシム監督は30日からの岐阜合宿(7月6日まで)に予定通り参加する。田嶋技術委員長も帰国して即そのまま岐阜に向かう可能性も出てきた。代表監督就任への交渉は決して暗礁に乗り上げたわけではないだけに、妥協点さえ見つかれば、オシムジャパンの誕生で決着する。 ≪監督と社長に聞く≫ ――今の心境は? オシム監督「サポーターが来てくれて、クラブや私に対して愛を感じた。ただ愛は二面性があって、ジェフへの愛、広い意味で自分たちのことを考えている愛だ」 ――川淵キャプテンが監督の名前を発言してしまったが? 監督「彼がオシムという名前をこぼしたことは知らなかった。向こうの新聞を読んで知った。要は私の耳ではなく、人づてに聞いたということ」 ――田嶋技術委員長との会談の内容は? 監督「大きな意味でサッカーの話をした。W杯でどういうことが起こって、日本に何が起こっているか。家まで来た人は大事に扱いますよね。帰ってくれとは言えません」 ――日本代表監督のオファーについては? 監督「まずは、このクラブに来て、こういう結果が出てこういうタイミングで(オファーを)もらった。それは光栄なことだと思う。ただ私はジェフで3年半続けようと思っていたわけではない。1年1年の積み重ねで認められるようにとやった。逆にこれからジェフで続けたところで、同じ結果が出るとは限らない。3、4週間負け続けてクビになることだってある」 ――ジェフへの気持ちの方が強いのか? 監督「どちらに気持ちが傾いているかは言えない。クラブと代表は全くの別物」 ――選手に対して何か話はしたのか? 監督「チームに残るなら何も言う必要がないし、(代表に)行ったとしても代表に選ばれる選手は何人かいるわけだから言う必要はない」 ――きょう30日からの合宿は参加する? 監督「今、この瞬間は私もジェフの一員。黙ってキャンプに行きますよ」 ――キャンプ中に話が進展することはあるのか? 淀川社長「あるかもしれないし、ないかもしれない」 監督「迷っている姿を選手が見たら練習に集中できない。2つの車をいっぺんに運転することはできない。トラックでもう1台を引っ張るなら1人でも2台を動かすことはできるけど」 ――決め手は何か?兼任ということか? 監督「まず私が考えるのは、ジェフで残り4、5カ月やっても日本代表はそこまで待ってくれない。(クラブの)未来のことを考えると、今ジェフが持っている人材、質はどっちみち未来に引き継ぐわけですから、そういうものをリスクを冒して手渡すということも考慮することが大事なのではないか」 ――代表監督就任に当たって、ジェフとの契約が障害になっているのか? 社長「ジェフと契約するというのが悪いというふうに聞こえる」 監督「契約より大切なものはお互いの取り決め。契約で縛られる関係より、互いのために握手して言葉を交わして話し合って決めることが大事」 ――旧ユーゴスラビアの監督とパルチザン・ベオグラードの監督を兼務していたこともあるが。 監督「当時と今回とではシチュエーションが違う。ユーゴ代表としての試合は1つ(欧州選手権予選)しかなかった。(相手も)対戦相手の監督が代表監督なら、2倍のモチベーションになる。そういう人が気付かないことまで考えると、すごく難しい」 ――代表監督に挑戦したい気持ちはあるのか? 監督「挑戦と言ったので、すべて想像にお任せします。そんな簡単に決められることではない」 ――いつまでに決める? 監督「私が1人で決めることではないし、いつ決断するとかじゃない。7月9日までという記事を読んだが、なぜ7月9日までなのか分からない」 ――W杯での日本の戦いについて 監督「誰も批判するつもりはないが、メディアが誇張して報道していたのでは。日本に実力がある、オーストラリア、クロアチアにはあまりない、と言われていたが、正しい方向に進んでいれば結果は変わっていたのかも。日本は経済大国と言われているが、経済大国がサッカーも強いと思ってはいけない。どの国も実力が伯仲していて、ここには勝てるというのはない。4年前はホームだったが、今回も同じような結果を出せるとは限らなかった」 千葉か、代表か…苦悩のオシム氏、最終回答は持ち越しに [ 06月30日 08時05分 ] サンケイスポーツ オシム苦悩…。サッカーの次期日本代表監督に就任を要請されているJ1千葉監督のイビチャ・オシム氏(65)が29日、再来日してクラブ首脳と緊急会談した。このクラブ側の熱い残留要請に加え、成田空港などで展開されたサポーターの引き留めデモに、就任に意欲的な同氏が最終回答を保留した格好。結論はとりあえず、7月1日にも行われる日本サッカー協会、クラブ、オシム氏の“3者協議”に持ち越された。 苦悩していた。20日ぶりの日本は残留を願う声に満ちていた。再始動したクラブの練習を約2時間指導したオシム氏は、汗を流して臨んだ会見で固まっていたはずの決意が揺らいでいた。 「実際、オファーは光栄だ。確かにいまジェフを辞め、代表監督にすぐになってもいい。私1人で決断してもいいことだが、社長、GMといるわけだから。すぐに決めることはできない」。身長1メートル91の巨体をマリのように小さくかがめてうつむいた。 自宅があるオーストリアを出発する前には“オシム・ジャパン”の構想まで口にした。だが、再来日した早朝7時の成田空港には約100人のサポーターが集結。ドイツ語で「ジェフで僕たちとチャンピオンになろう」と書かれた横断幕までが掲げられた。 「空港にあれだけのサポーターが来て。愛を持ってくれてうれしい」とオシム氏。昼すぎからは千葉・姉崎でクラブの淀川社長、祖母井GMらと直接会談。ここでも熱い残留要請を受け、自分の中の答えを押し通すことはできなかった。 「1ついえるのは、代表監督になるというのはすごい挑戦だということです」。会見中に何度も『挑戦』という言葉を繰り返したように、日本代表監督への意欲が色あせたわけではない。ただ「他に選択肢もある。いい監督も多い。そこで呼ばれたのは、このクラブがあり、このクラブで出した結果によって。私1人の力ではない。みんながいい仕事、いいプレーをしたからなんだ。そこも考慮しなければいけない」と千葉というクラブあってのオファーだと強調した。 クラブは30日から岐阜・飛騨古川で夏合宿に入る。オシム氏も参加して指揮を執る。日本サッカー協会からのオファーが「7月頭からの指揮」(淀川社長)だったことが判明したが、オシム氏がクラブへの最終回答を保留したことで、結論も先送りされることになる。 日本サッカー協会・田嶋技術委員長が30日に帰国する。クラブ側が求める日本サッカー協会、オシム氏との“3者協議”に応じるためとみられる。同委員長は早ければ、7月1日にも飛騨古川入りする。 オシム氏は兼任監督案について「2つの車はいっぺんには運転できない」と独特の“オシム節”で完全否定した。答えは2つに1つしかない。「決めるときはハッキリ決めます。残るのか代表にいくのか。そんな姿を選手が見たら練習に集中できない」と戸惑いながらも早期決着を誓う。その“最終決断”に日本列島が熱い視線を注ぐ。 <サッカー日本代表>残った課題多く…オシム氏の手腕に注目 [ 06月24日 21時58分 ] [毎日新聞] サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会で予想外の惨敗に終った日本代表の再建は、Jリーグ屈指の理論家として知られるイビチャ・オシム・千葉監督(65)に託されることになった。世代交代、若手の育成など日本に残された課題は多い。4年後のW杯南アフリカ大会では69歳となり、激務の代表監督が務まるかどうかの懸念もある。日本協会が期待する通り、ジーコ路線を継承しつつ、どこまでオシム色を打ち出せるか、その手腕が注目される。 オシム氏の日本代表監督就任が濃厚になったことについて、千葉の淀川隆博社長は「(日本サッカー協会から)正式交渉を始めたいと申し出があった。これから交渉が始まるので、慎重に推移を見守りたい」とのコメントを発表した。球団によると、日本協会からは24日、オシム監督と交渉したい旨の連絡があったという。 オシム監督は現在、オーストリアに帰国中で、近く日本に戻る予定だという。 ◇戦後の日本代表監督 サッカー・日本代表は戦後、51年のアジア競技大会(ニューデリー)出場に向けて再発足。監督には、二宮洋一氏が選手兼任で就任した。その後、岡野俊一郎氏、長沼健氏、川淵三郎氏ら後の日本協会会長が監督を務めた。 初の外国人監督はオランダ人のオフト氏。アジア・カップを制するなど急速に力をつけたが、W杯米国大会は93年、アジア最終予選でのいわゆる「ドーハの悲劇」で出場を逃した。 初のW杯出場は、98年フランス大会の岡田武史氏(現横浜マ監督)。前任の加茂周氏がアジア最終予選途中で解任され、コーチから昇格。本大会では3戦全敗に終わった。同大会後は、再び外国人監督に。日韓大会までの4年間はフランス人のトルシエ氏、その後ドイツ大会までの4年間はブラジル人のジーコ氏が務めた。 ○…オシム監督が新しい代表監督の候補に浮上したことについて、千葉で指導を受けている巻は「実績があるので、こういう話が出てもおかしくないと思った」と感想を述べた。 帰国直後、市原市にあるジェフのクラブハウス内で報道を知ったという。「オシム監督は世界のサッカーを知っているし経験もある。人を見抜く目を持ち、しっかりした監督なので日本にとってはいいと思う」と歓迎の気持ちを話していた。 ▽スポーツライター、玉木正之さん オシム監督は(Jリーグで)結果を出しており、悪いとは言わない。望むのは、普通のサッカーをしてほしいということだけ。ただ、(日本協会が)次に向かって進みたい気持ちが分かるが、日本代表の敗退が決まったばかりのこの時期になぜ発表するのか分からない。だれが、どのような形で決めているのか疑問だ。 ▽サッカー解説者、信藤健仁さん 大歓迎だ。日本サッカーがまた次のW杯に向かっていける気がする。オシム監督はゲームを読む力があり、弱点を補いながら、長所を伸ばしていくのがスタイル。千葉で若手が伸びてきたのはその副産物と言える。指導者としては戦術的な規律と創造的な世界の両方を兼ね備え、トルシエ前監督とジーコ監督の中間的な位置にいる。(65歳と高齢だが)コーチ陣など周りのスタッフがしっかりしていれば心配はない。 ▽京都・柱谷監督 100%決まった話ではないと聞いている。そういうことに関してコメントすることは差し控えたい。
by negative_opinion
| 2006-06-29 16:07
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