カテゴリ
最新のトラックバック
その他のジャンル
記事ランキング
以前の記事
2017年 12月 2016年 02月 2015年 07月 2015年 01月 2014年 11月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 05月 2013年 07月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 07月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 04月 2011年 01月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 ファン
画像一覧
|
「女子高生 世界初の発見 米科学雑誌も紹介」という報道があった。
詳細については下記のブログ記事がとてもスマート。 高校化学部の女学生が新発見 しかも英文で査読付き論文に投稿 勝因は几帳面でなかったことと観察眼 田中耕一氏がノーベル賞を受賞した研究も有名だが、企業の新技術・研究開発も含めて、このようなエピソードは多々あると思っている。 世界初の新発見につながり、結果オーライだったから今となっては称賛されるが、その時に何も起きなかった場合や、あるいは異変を見過ごしていたら、どうなっていたか?恐らく、現場の5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)を乱す問題行動として管理監督者から注意され、もしくは怒られ、厳しい管理者なら担当を外すだろう。 何故ならば、5Sが出来ない人は「危険」だからだ。だらしない処置のせいで、いつ事故を起こされるか・・・。管理監督者の立場にしてみれば、気が気でない。神経質な管理者なら、「安心・安全」を担保するために、そういう人には担当を外して作業させないようにする。だらしないスタッフが起こした事故のせいで責任を取らされたくない・・・、という自己保身が最優先される。 実は、企業や様々な施設の管理者・責任者はもとより、教育関係者、地方・中央の公務員・官僚・・・と、日本中の誰も彼もが程度の差はあれ、このような発想をするものだ。そして、社会が求める「安心・安全」を担保するためという大義のもと、実は自己保身のために、彼らは新発見やブレークスルーの可能性の芽を摘んでいるはずだ。 世界初の新発見をした高校生は、急いでライブを見に行く一心で、実験の後片付けをしないで翌日まで放置した。高校生が異変に気づき、管理監督者である部活の担当教師が「新発見の可能性」を考慮して学会発表へ導いたから結果的に称賛される結果に至った。 これは日本における奇跡である。普通ならどうなるか?大多数の人は、後片づけが出来てなかった事を怒られたくない一心で思考停止状態にある。自ずと異変に気づかないし、仮に気づいても気に留めない。そもそも「真面目な人」ほど遊びに行く事よりも目前の実験と作業を無事に型通り終える事を優先し、テキパキと作業をこなして想定通りの結果を確認次第、追跡調査など発想すらしないでサッサと実験装置を片づけることだろう。 一方、大多数の管理者は、だらしない作業者を注意し、あるいは叱責して、異変の報告を受けても気に留めず、「何も無かった事」にするだろう。 すなわち、「安心・安全」を追求することは、「新発見」など「未来の夢」を摘むことになるのだ。
by negative_opinion
| 2011-11-26 06:41
| 日本人の性根
|
ファン申請 |
||