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平成初期のバブル景気は、当時の中産階級の多くが一斉に踊ったものであって、今の状況とは全く異なるはずだ。現在の富裕層の散財による経済効果は極めて限定的だと思う。経済学のことは知らないし、もっと正確でごもっともな解説は世間に多々あるだろうが、当時の実感を踏まえて私なりに粗く試算して考えてみた。
平成12年の一般世帯数が約4千7百万世帯弱、平成17年が約4千9百万世帯、平成20年の所得構成で年収1,500万円以上は約1.9%である。記事にある世帯年収3千万以上の人がそれより少ないのは確かだ。 控え目に、世帯数が約4千万だったとして、年収7百万以上の人がバブルに踊れるとすれば、平成15年が約22.8%、平成20年が約21.4%であることから、平成初期のバブルに踊れた人を控え目に約2割の8百万世帯と見積もる。 3千万超の世帯は1%未満だろうと思うが多めに見積って、2%の世帯、約80万世帯が年間1千万円を散財したとして、単純に掛け算すると毎年約8兆円が世間に出回ることになる。年収3千万と言っても真面目に納税したら所得税やら住民税で半分は税金に取られるから、小市民的に言わせてもらえば毎年1千万を散財するには度胸が要ると思う。ましてや、本格的なカネ持ちはケチであるようだから、なおさらである。しかも実際に3千万超の世帯数が半分以下なら、世間に落ちるカネは4兆円以下になるのかも知れない。 一方、往時のバブル景気の頃に、住宅ローンを組み、旅行やレジャーに興じ、クルマをはじめ高い食事やブランド品の購入で8百万世帯が控え目に毎年2百万円を散財したとすれば、約16兆円。バブルに踊って無理なローンを組み、小市民的にちょっとバブリーな遊びに興じれば、余計に散財したカネは年間3百万に達したであろうから、約24兆円が街角景気を盛り立てたはずだ。 以上の試算から言わせてもらえば、2%にも満たない富裕層が限られた場所で限定的なサービスや商品に少々散財するよりも、2割の中産階級で内心「中の上」と思っている連中が小市民的な「プチ贅沢」をする方が2~6倍を超える経済効果をもたらす。 しかも、全国各地で不動産開発やらリゾート開発、高額品の個人消費をもたらすから、経済効果が全国的に広がる。 さらには、年収7百万に満たない中産階級「中の中」、4百万に満たない独身の若い連中も、当時は忙しいなりに寸暇を惜しんで遊びまくった。都会の上場企業に就職したような若手サラリーマンは、ユーミンの唄や映画の通りであった。忙しく遊ぶ自分の姿に酔っていたし、ヒマな状態がある事にプレッシャーさえ感じる雰囲気だった。そういう連中のカネも少なからず世間に落ちたわけで、経済効果は更に膨らんだはずだ。 何と言っても、中小から大手に至るまで、利益の出た企業は実効税率4割の法人税を払う位なら経費で楽しめ・・・とばかりに、交際費や福利厚生費として全国各地の街角やゴルフ場でカネをバラまいた。往時のバブルによる経済効果は更に高かったはずである。 これらの経済効果の全容まで試算する気にはならないが、いずれにせよ今どきの3千万超の世帯が少々散財する程度の経済効果に比べて、往年のバブルがいかに巨大で全国的だったか確信できる。 あの頃、何故あれほどまでに皆の財布の紐が緩んだのか?結局は中産階級の人達の多くが、公私共々不動産の「永遠の値上がり」を信じた事に尽きる。デカい借金を背負っても何とかなる。売ればカネが残るし、いずれ給料が上がって負担感なく返済できる。ほとんどの人が疑いなくそれを前提にしていた。金融機関は審査がユルいどころか分不相応な物件とローンを平気で勧めて来て、話に乗らないと頭の堅い小心者に見られた。経済学の解説がどうあれ、当時は本当にそういう空気だった。サブプライムローンに乗った貧困層の米国市民と同じレベルだったと思う。 逆に言えば、先々の給料アップを見込んで無理して組んだローンで建てた家が、バブル崩壊後に半分以下どころか、1/5にも満たない値段に落ちた上に、会社をリストラされて家のローンを払えなくなった中産階級がゴロゴロ現れたし、破産できずに払えてしまう人は、今だに十字架を背負って払い続けているのだろう。失われた'90年代でメガバンクや主な企業は不良債権を処理したのかも知れないが、少なからぬ中産階級が今でも引きずっているはずだ。それが有る限り、往時のバブルは有り得ないと思う。 富裕層が泣いて喜ぶ「バブル」の再来か ベンツが、億ションが売れに売れている 2009年12月6日 14時00分 何十億円の移籍金が動く、トレーダーの引き抜き合戦が始まった。ついに、高級時計に高級外車、そして億ションが飛ぶように売れる時代の再来だ。(バックナンバーはこちら) ■不況知らず ますますの盛り上がる富裕層ビジネス 「富裕層は健在 消費意欲なお」――。そんな記事が、『日経MJ』の09年11月18日付紙面を賑わせている。ここでいう富裕層とは、金融資産1億円以上、または世帯年収3000万円以上の人たちで、株安による打撃が大きいといわれる富裕層でも、高額品への消費意欲はまだまだ健在である。例えば、「一泊食事別で6万9000円~」 こんな旅館が人気を集めている。その名は「星のや 軽井沢」だ。 リゾート施設の再生の仕掛け人、星野佳路氏が手がける富裕用向け超高級旅館である。何ヵ月も先まで予約が取れないほど好調で、この冬の12月には京都にも開業し、その後沖縄の竹富島や静岡の富士にも進出する予定である。 海外旅行では、ウィーン国立歌劇場のオペラ観賞などの値段が張っても希少価値の高いツアーが好評で、富裕層にとって旅行は最大の関心事で、不況の影響はまったくない。 クルーズ業界も富裕層への積極的な取り組みを強化している。商船三井客船が保有・運航する大型クルーズ船「にっぽん丸」では、最高級クラスのスイートルームを増設して、ひとり1泊20万円程度に設定する。 また、海外ブランドメーカーは日本の市場を攻めあぐね苦戦中なのだが、富裕層相手には善戦している。最近、スイスの高級腕時計「ジャケ・ドロー」などいくつかの高級ブランドが連携して、「各ブランドの顧客や、純金融資産1億円以上が入会条件の交流サイト『YUCASEE(ゆかし)』の会員など300人以上を集めたイベントが、東京都内で開催された。ジャケ・ドローでは後日、招待客3人が1個平均約250万円の腕時計を購入している。 ちなみに『日経MJ』の調査によると、富裕層が過去1年以内に購入したブランドは「ルイ・ヴィトン」が1位、そして2位が「エルメス」だった。富裕層の好きなブランドでもエルメスは支持が高かった。 なぜなら、この2社はアウトレットに出店しないなど、自社ブランドの価値を守っているので、富裕層には安定した人気があるからだ。流行に左右されず、何十年経っても価値の変わらない点が評価されているのだろう。 この不況時に衣料費を減らす人がほとんどだが、富裕層は増やしたという人が多く、自身の「こだわり」には、お金に糸目はつけず出費することが表れている。 ■売れ行き絶好調の億ション まだまだ景気のよい話は尽きない。 東京・新宿御苑に臨む平均1億3000万円の立替マンション「プラウド新宿御苑エンパイヤ」は、9月に販売開始して即日完売。三菱地所が再開発した東京・麻布の「麻布台パークハウス」の最高級の8億4000万円の部屋が先行販売で成約済み。 そして、三井不動産レジデンシャルが売り出した「パークシティ浜田山」は、億ションが中心だが売れ行き絶好調で完売間近となっている。 富裕層の高額不動産への関心は相変わらず高く、1~9月の首都圏の1億円以上の販売動向は、発売最初の月に契約した戸数の割合が6割余りということで、前年度に比較して高くなっている。3~5年前より高額物件の価格が下がり、お買い得感が出ていることが好調につながっているようだ。 ■高級外車も売れに売れている ベンツ、BMWなどの高級輸入車市場も好調だ。
by negative_opinion
| 2009-12-08 15:56
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